Rayのドイツ音楽留学レポート【第8回】クリスマス

こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。

あっという間に12月に入り、一週間後には大学はクリスマス休みになります。現在ドイツは部分的ロックダウンの最中のため例年とは様相が異なっていますが、今年のこちらの様子と去年楽しんだクリスマスの様子を紹介します。

ドイツのクリスマス期間

クリスマス当日(ドイツでは12月25日と26日の2日間です)の4週間前の日曜日が第一アドヴェントと呼ばれ、その日からクリスマスの準備が始まります。そこから毎週日曜日を第二、第三、第四アドヴェントと数えて行って、第四アドヴェントを迎えた数日後にクリスマス当日を迎えます。クリスマス当日は日本の年末のように家族で集まるそうです。

私はキリスト教徒ではありませんが、クリスマス当日に向けて街や人がワクワクを隠せない様子を見て、どんどん気分があがってきます。

アドヴェントには何をするのか

アドヴェントカレンダー

日本でも大きい雑貨屋さんでは売っていますが、アドヴェントカレンダーの起源はドイツと言われています。

12月1日からクリスマスまでの期間をカウントするもので、24個の窓の中にチョコなどのちょこっとしたものが入っているのが一般的です。このアドヴェントカレンダー自体に綺麗なイラストが描かれていたり品物もチョコ、紅茶、コスメ、入浴剤、短いお話…などいろいろな種類のものが販売されたりしているので、こどもも大人も楽しめます。(そして昨年も今年も一番選択肢の多い、チョコレートのカレンダーを買いました。)

友人に聞いてみたら「お母さん手作りのアドヴェントカレンダーが実家にあって、実家暮らしの時は毎朝カレンダーの中に手作りクッキーや手作り○○を見つけて嬉しかった。」というほっこりする話も聞きました。

アドヴェンツクランツ

アドヴェントを数えるためのろうそくで、4本セットで燭台に立てたり、その周りをリースで飾ったりします。第一アドヴェントにはろうそく1本、第二アドヴェントには2本と、クリスマスが近づくごとに火を灯すろうそくの数が増えます。お花屋さんなどで買うこともできますし、ろうそくとリースとデコレーションを買って手作りすることもできます。

昨年冬にドイツ人宅に泊めてもらったのですが、アドヴェンツクランツに灯ったあかりの傍で過ごす夜はとてもあたたかくて、いい思い出です。

クリスマスマーケット

通常なら、ドイツ各地でクリスマスマーケットが開かれます。11月半ばごろから準備が始まり、毎日少しずつお店や移動遊園地が組みあがります。(完成前の観覧車が広場に立っていた数日間はかなりシュールな光景でした。)

クリスマスマーケット期間は、街の中心部の広場に店が所せましと並びます。店は木の家をイメージしていたり電飾されたりしていて、ソーセージ、ホットワイン、チョコバナナ、クレープなどの飲食物からクリスマス飾り、食器、せっけんやアクセサリーなどの雑貨まで、なんでも販売されています。移動遊園地のようでもあり、店と店の間に観覧車やメリーゴーランド、小さい射撃もありました。何も買わなくても、きらびやかなマーケットと嬉しそうな人々の様子を見るだけで幸せな気分になりますし、友達と練習後に食べ歩きするのも楽しかったです。

このテーマパークのようなクリスマスマーケットは、クリスマスの数日前には終わってしまいます。このことは、クリスマス・年末商戦に慣れた日本的な感覚からすると不思議です。ちなみにクリスマス当日は祝日で、クリスマスマーケットに限らずほぼすべてのお店が休業し、街がものすごく静かになります。学校の練習室も閉まるので、留学生としては行き場がなくなって少々困ります。

今年のロックダウン事情

11月から続いている部分的ロックダウンの影響で、今年はドイツ全国のクリスマスマーケットが中止になりました。通りには去年と同じイルミネーションがつけられクリスマスを感じられるようにはなっていますが、「去年はここにいろいろなお店があったのになー」と思うと寂しくなります。

少し前までは、今我慢すればクリスマスは家族と過ごせる、という雰囲気でしたが、部分的ロックダウンの年明けまでの延長や今の高止まりの新規陽性者数を鑑みると、クリスマス期間の移動・帰省も現実的ではないのかもしれません。

実際、周りの人に聞いても「何日に実家に帰るつもりだけどまだわからない」という風に返ってくるので、最新情報次第ということなのかなと想像しています。

クリスマスのお菓子

私の好きなお菓子 スペクラティウスには、クリスマスに関係のある人物や生き物が描かれています

ドイツのクリスマス菓子というと、日本ではシュトーレンが有名ですが、その他にもドイツのクリスマス菓子はたくさんあり、スーパーマーケットでもパン屋さんでも購入可能です。中でも私のお気に入りはスパイス入りのスぺクラティウスです。シナモンクッキーの様なものですが、やめられない、止まらない、という点で私にとってはドイツのかっぱえびせんです。もしドイツに旅行するチャンスがあれば、試してみることをお勧めします!

クリスマスの飾り

クリスマス飾りもかわいいものがたくさんあります。

夕方住宅街を歩いていると、(窓にカーテンをかける家は日本ほど多くはありません。)多くの窓から星形のライトがのぞきます。あまりにもかわいいので、つい立ち止まって眺めてしまいます。

アドヴェント期間の音楽家

クリスマスといえばキリスト教、教会、ミサ、音楽、ということで12月には音楽家にとってのハイシーズンです。去年大学の友人の話を聞いていてもJ.S.バッハのクリスマスオラトリオやクリスマスソングなどを演奏しに行く人がたくさんいました。さらに冬はオペラのシーズンでもあるようで、定番の作品からこども向け演出のものまでたくさんのオペラが公演スケジュールの中に並んでいました。(が、今年はロックダウンのため演奏をする機会も聴く機会も何もなく、とても寂しいです。)

そんな忙しい12月、私も去年一度、教会でオラトリオを演奏する機会がありました。教会はレンガ造りで天井がものすごく高いため、残響が何秒も続き、小さい音もはっきりと響きます。

ただし、石造りの教会は冷え切っていて、白い息でした。そのため、たくさん着込んで身体が冷えないようにし、寒さに弱いオーボエの調子を常に気にし続ける必要があり大変でした。

しかし地元合唱団が毎年開催しているこの演奏会を心待ちにしている人が大勢いるようで、小さい村にもかかわらず教会は「馴染み」のお客さんでいっぱいになりました。練習中、演奏中、演奏後の打ち上げも温かい雰囲気で、演奏に携わることができて幸せでした。「来年もぜひ一緒に演奏しよう」と言って別れたのがちょうど一年前ですが、今年は残念ながら演奏会は中止。来年また共演できるといいなと願うばかりです。

まとめ

ドイツの冬は日照時間が短く気温も低いので気分が滅入ってしまいそうですが、私はクリスマス飾りやクリスマスマーケットなどを見ると憂鬱な気分を紛らわすことができました。今年のコロナ禍で開催されなかったクリスマスマーケットが恋しいですが、来年は思う存分満喫できるでしょう。世界の医療関係者の皆さんに感謝しながら、春はもうすぐ来る、頑張れ自分、と応援しつつ過ごしています。

最後になりますが、今回の記事を書くにあたって留学先の友人に写真を提供してもらいました。(去年は自分が楽しむことに必死で、気づけば写真フォルダに全然写真が残っていませんでした…)素敵な写真をありがとうございました。

参考サイト ドイツ連邦共和国大使館・総領事館サイト
アドヴェントとクリスマス – ドイツ外務省 (diplo.de)

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は12月26日(土)に更新します。テーマは「ドイツの音大の授業の様子」の予定です。

Ray

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です