Rayのドイツ音楽留学レポート【第30回】ドイツ国内部屋探し

2021年10月16日

こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。

ドイツでは秋が深まり、寒さ厳しくなってきました。朝晩の外気温は5度近くになる毎日で、もうコートが欠かせません。日本ではまだ30度になる日もあると聞いて仰天しています。

ところで先月、私はドイツ国内の他の街への引っ越しを検討していました。かなり急ぎで部屋を探さないといけない状況だったので、私の部屋探しはドタバタと進みました。事情が変わって当面は今いる街に住み続けることになりましたが、今回はその時の経験を綴ります。

現在の部屋を見つけたときの話

私がドイツに来てからずっと住んでいる現在の部屋は、大学生協的な役割の団体が運営・管理する学生寮の一室です。市内には同じ団体の管理する寮が5~6か所あり、市内中心付近から、学校から1時間弱離れた街外れの地区まであちこちに点在しています。

大学院入試の実技審査があった日、日本人卒業生に大学寮についてお話を聞きました。「人気の寮だから、合否がわかっていなくても早めにオンライン申し込みしたほうがいい」ということでその場で申し込みました。そのおかげで、私は市内中心部の部屋を借りることができました。1年くらい街外れの寮に住んだ後、再度申し込みをして市内中心部の寮に移ってきた人もいます。

なお今いる街はコンパクトなため、市内中心部から2~3km圏内にも学生の手の届くような家賃の部屋が見つかり、実際そのような便利な地区に住む学生が多い印象です。ショッピング街のテナントの上の階には住む家がたくさんあります。4~5kmくらい離れるとさらに穏やかな住宅街、大規模土地開発で建てられたようなマンション群が現れ、そこに同じくらいの家賃でより広い一人部屋を借りている学生もいます。前述の街外れの寮は10kmくらい離れていて、そうなるとこの街の規模から考えると車を持っていない学生にとってはだいぶ辺鄙な場所といえます。

街のメインストリートの店の上も住宅となっています。

今回の部屋探しで使ったサイト、アプリ

探し方は大きく分けると、不動産屋さんを通すか個人的に募集している物件に直接連絡するかの二つです。

日本で賃貸物件は不動産屋が扱うことが多く、あまり個人的な取引をする印象はないですが、ドイツでは仲介手数料を払うのは貸し手らしく、それをコストカットするために個人で借り手を探すことがよくあるそうです。

今回私が利用したのはシェアハウス物件を見られるWG-gesucht、ドイツ版メルカリに当たるebay-kleineanzeigeという2つのウェブサイト・アプリと、探している街の物件専門のFacebookグループです。そこで見つけた一人暮らし向け、ファミリー向けの物件などから候補を見つけて、内見をしたい旨を書いたメッセージを送りました。

また、ImmoScout24Immowelt(注:日本からはアクセスができなと表示されます)というサイト・アプリで主に不動産屋が取り扱っている物件の情報も得て、希望に合いそうな物件はコンタクトを取っていきました。

厳しい住宅事情

ドイツ全国で賃貸住宅の需要が供給を上回っていて、1つずつの物件情報に応募が殺到してしまうようです。

実際私が内見希望のメッセージを送ったうちの何人かからは「サイト掲載から1時間ですでに30人の応募があったので、公平を期すために最初の10人と内見することにしました。だから、今回はごめんなさい。」「この2週間で150件もの連絡を受けました。」という逆に気の毒に思えてくる返信を受け取りました。大抵の場合は、連絡を処理しきれなかったのか返事すら来ませんでした。

ということで私は内見に行くまでの一週間、暇さえあれば新着物件を探して即メッセージを送る、という日々を過ごしていました。計30~40件連絡を送った結果、幸い7人のオーナーさんと内見する約束を取り付けることができました。

内見をした時の話

2日間の日程で内見の予定を組んで、引っ越す(予定だった)土地に行きました。別の街から来ることをオーナーさんに伝えたら時間の融通を効かせてもらえたため、十分な余裕のあるスケジュールを組むことができました。

さて、最初に行った内見先で、私は驚いてしまいました。不動産屋が仲介する物件だったのですが、担当者に連れられて入ったその日当たりのよい部屋には、キッチンがありませんでした!

というのもキッチンになるであろうスペースががらんどうで、壁から水道管とコンセントの挿し口があるのみ、コンロをはじめとするシステムキッチンは作り付けではありませんでした。

ドイツでは賃貸でも自分好みのキッチン設備を据え付ける人が多く、その後引っ越すことになった場合はキッチン設備を新しい家に持って行くことがあるそうなのです。あとで知りましたが、このことはインターネットにある物件情報の「キッチン備え付け Einbauküche」という表記で判断できるようです。

またドイツでは家具付き物件も一般的です。家具付きの学生寮に住んでいて自分の家具を一切持っていない私は、できたら家具付き物件がいいなと思って探していました。

次に内見した物件は現在の住人が対応してくれて、暮らしている様子をそのまま見せてもらいました。そこでは「家具は基本的に新居に持って行こうと思っているけど、次に住むなら相談次第ではここに残していくこともできるよ。その場合は中古品の売買ということで別途お金を頂くけど。」と言われました。キッチン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、ソファー、ベッドなどの大型家具・家電が候補でした。

内見の後には

私は3件目の物件で奇跡的な出会いをし、その場でそこの物件に決め、翌日オーナーさんから鍵をいただいてしまいました。というのもその方は音楽家で、お互いの希望も事情もぴったりだったのです。

ということで4件目以降に行く予定にしていたオーナーさんには丁寧に事情をお話ししてキャンセルさせてもらい、1、2件目の物件にもお礼の連絡をして、私の部屋探しの日々が終了しました。

通常、内見した後の流れとしてインターネット上の情報によると、

「部屋を気に入った場合、内見中または遅くても翌日中に賃貸契約を結びたい旨を伝え、賃貸契約希望紙への記入と関連書類の提出を済ませる」

→「オーナーさんは入居希望者数人分の書類と内見の時の印象をもとに入居者を決め、本人に伝える」

→「そして契約、敷金の支払いとともに引っ越し時期を決める」という流れとなるようです。

まとめ

以上が今回の引っ越し(予定)に関して行ったことです。その後事情が変わって引っ越しする必要がなくなってしまったため、ほぼ決まっていた家のオーナーさんにご連絡してすぐに鍵を返しました。そのオーナーさんがとても良い方で、部屋の管理も行き届いていて暮らしやすそうだったので、残念な気持ちでいっぱいでした。いつか一緒に演奏できる機会が来ることを願っています。(その後すぐに別の音楽家の入居が決まったそうです!)

日本では実家暮らし、現在は大学寮暮らしの私にとって部屋探し、内見の時に考えることはとても新しく、部屋が見つかるか心配でじたばたしてしまいました。ですが今回ざっと流れを知ることができたので、おそらく今後家を借りるときには少しだけ落ち着いて対応できるのではないかと思っています。

また、日本で兄弟の引っ越しを手伝ったことがありますが、その時はほぼ全て不動産屋さんにお任せして、良い物件を見つけていました。不動産屋が仲介することが一般的な日本は便利だと感じました。一方、家具付き物件やルームシェアという選択肢がごく一般的である点ではドイツの家探しの良さも感じました。

また今回結局必要ありませんでしたが、最近ドイツで家を借りるのに求められる場合があるシュファ(Schufa)という信用スコアのこととその請求方法も知ることができました。今回は書きませんが、いつかSchufa のこともお伝えしようと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は10月30日(土)に更新します。

Ray

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