Rayのドイツ音楽留学レポート【第28回】ドイツで日用品 その2

2021年9月18日

こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。

私は先日、今年分の学生ビザの申請を終えました。ビザの申請については街、外国人局、はたまた担当者によりけりで手続きに時間がかかる場合が多いようですが、私の住んでいる街の外国人局はなかなかに仕事が早く助かっています。メールで質問をすると即日、または翌日には返信があり、むしろこちらが時間をかけるくらいです。

これでもうしばらくビザの心配をせずドイツに滞在できるので、じっくり音楽の勉強に励みます。

さて今回は前回に続いて、ドイツで日用品を購入するときに見つける文化の違いをご紹介します。

シャンプー・洗剤の種類の多さ

皆さんは、どのようにしてシャンプーを選んでいますか?私は日本にいるときシャンプーの選び方がよくわかっていませんでした。以前、洗い残し、すすぎ残しのないように気を付けていたにもかかわらず髪がべとべとしてしまうことがあり、それ以来シリコンが入っていないことを気にしているくらいです。

ドイツは硬水、日本は軟水、と水質が違うため、日本のシャンプーを使ってもドイツでは泡立たず、シャンプーが頭に残る感覚があります。(軟水化するシャワーヘッドを使う場合を除く。)ですのでシャンプーは現地で購入したほうがよく、私もドイツに来てから自分に合うものを探すことになりました。

ドイツのシャンプーにも、それぞれ使うべき髪の特徴が書いてあります。「ブロンドの髪の毛に」「傷んで枝毛の多い髪の毛に」「ボリューム感アップしたい髪の毛に(私には必要ありません)」「カラーリングした髪の毛に」「健康な髪に」など、日本のよりも直接的で具体的な情報があります。そして迷うのが、一つのメーカーから特徴の違うシャンプーが何種類も出ていることです。例えば友人に「Doveいいよ。」と口頭でお勧めされたとしても、店頭に並ぶ多数のDoveの説明書きを読んで、その中から友人お勧めの種類を判別しなくてはなりません。

Guhl(グール)という商品は日本の花王が関係していると容器の裏に書いてあるので、シャンプー選びに悩んでいる場合の最初の選択肢になるかもしれません。どんな髪質のためのシャンプーかは忘れましたが、柚子の香りもあります。

同じく、洗濯洗剤の種類も日本より細かく分かれています。ドイツ人の習慣として、洗濯物はある程度たまってから色もの、白いもの、など細かく分け、種類別にまとめ洗いをするそうです。洗濯洗剤はそれに合わせて白いもの用、色もの用、おしゃれ着用、敏感肌用、などいろいろな種類があります。私は一人暮らしで洗濯物が少ない上に使用後の服を長く溜めておきたくないので、特に大きく分けずに色もの・おしゃれ着用洗剤で洗っています。

マスク

コロナ禍以前は、ドイツの実店舗のどこに行ってもマスクを目にすることはありませんでした。ヨーロッパでは風邪予防の意味でマスクをする習慣がなく、それを知らなかった頃演奏会を聴きに行ったときに知らない人から「なぜ病気なのにコンサートホールにいるの、近づかないで!」と怒られたことがあります。

今はコロナ感染対策でどこの店でもマスクを買うことができますが、「みんながマスクを着けている」という状態がドイツでは本当に特殊なことなのだろうなと感じます。

それを裏付けるようにマスク着用を呼びかける張り紙が建物のいたるところにあり、また公共交通機関の車内でも繰り返し放送されます。

持ち歩きアルコールジェル

コロナ禍になってから私が持ち歩くようになったのが、このかわいいアルコールジェルです。シリコン製のカバーがついていて、バッグに取り付けることができます。

この商品を作っているドラッグストアのプライベートブランドは流行に結構敏感で、環境保護に関心を持つ消費者や韓国コスメの影響を受けた商品を作っているようです。

一つ改善してほしいのは、この持ち歩きアルコールジェルの蓋が下向きなことです。外出中何度か知らないうちに蓋が開いていて、相当な量のジェルがコートについていたことがあります。お問い合わせコーナーを見つけたら提案してみようかと思っています。

ボードゲーム

ドイツではボードゲーム・カードゲームを楽しむ人が多いようで、気軽に購入できます。

本屋、雑貨屋の一角に何段にもわたって陳列されているほか、少し大きめな駅のキオスク、スーパー、ドラッグストアなど意外な場所でも数種類販売されています。

子供が言葉を覚えるためのものから大人が真剣に考えるもの、ゴキブリが主役のサブカル的な趣を感じるもの、人気漫画や映画の登場人物が出て来るもの、SFチックなものまであって、言葉さえどうにかなればば楽しく遊べていい文化だな、と思います。

また、市の図書館にはゲームの貸し出しがあるので、図書館で借りて遊んでみてから気にいったら購入、ということもできそうです。

本当にビールは水より安いのか?

スーパーの飲み物コーナーで、左と奥の棚にビールが、右の棚に水が並んでいます。

「ドイツではビールは水より安い。」というのはよく言われる話ですが、私はそうではないと思っています。

レストランでもスーパーでも、水などノンアルコール飲料のほうが安いことが一般的です。ただし、ビールの安さも水の値段に負けない勢いなので、それを表現するのに上記の表現が出てきたのだと考えています。例えば普通のスーパーでビールを買う場合、一番安い銘柄(大体街の名前が付いた地元のビール)は500mlの瓶1本0.4ユーロ(50円ちょっと)です。

違う地域のビール、少し高級路線の地ビールはもう少し高いですが、平均的な値段は1ユーロ(130円くらい)だと思います。晩酌の習慣のある方には嬉しい、健康面を考えてビールを控えようと思う方には少々厳しいドイツのビール事情です。

レストランや居酒屋で飲む場合は、一杯500mlがチップ込みで3~5ユーロくらいなので日本とそんなに変わらないと思います。ただドイツではおつまみを頼まずにビールだけを飲む人も普通にいるので、少ない予算でも居酒屋を楽しむことができます。

ドイツビールのアルコール度数や濃さは地域によって違うそうで、北ドイツは濃いめをちびちびと、南ドイツは薄めをたくさんという大まかな特徴があるそうです。街ごとに醸造所があるため、旅行で各地のスーパーに行くとビールのラインナップが違っていてとても面白いです!

まとめ

前回から2回にわたってドイツと日本で見る日用品の違いをご紹介しましたが、これらはいずれ当たり前になって、「なんだ、私そんなことに驚いていたのね。」と振り返ることになると思います。数年後の私はどんな違いに気づいてどう反応しているのか、将来書くかもしれない「ドイツの日用品、ドイツに住んで〇年目の私の発見」という記事が楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は10月2日(土)に更新します。テーマは「ドイツの選挙」の予定です。

Ray

20件のコメント

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