Rayのドイツ音楽留学レポート【第23回】ドイツのコロナ事情

2021年7月10日

こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。

新型コロナウイルスの影響が続いています。これまでも何度かコロナの状況をお伝えしようかと思いましたが、悲観的な記事になると思い、見送ってきました。

しかし、ドイツの最近の状況は以前よりかなり良くなっています。そこで今回はドイツの一大学生が手にする情報をもとに、普段の生活の中でのコロナ関連の話を書いていきます。

ロックダウンの緩和

具体的なコロナ感染防止策はドイツの州ごとに決められていました。そのため感染防止策は国内でも違いがあります。

2020年11月から文化・娯楽施設の閉鎖やレストランでの飲食や小売店の営業に制限がかかるプチロックダウンがあり、翌12月からは厳しいロックダウンになりました。その後市区町村毎の感染者の増減によって制限される範囲が少しずつ変わりながら、長期間ロックダウンが続いていました。しかし12月末から始まったワクチン接種で感染者数が減少してきたことにより、つい先日ロックダウンが終了しました。5~6月頃からレストランのテラス席でなら陰性証明書なしで食事をすることができるようになり、最近は店内飲食でも陰性証明書が不要になった州もあります。

厳しかった時

ヨーロッパ文化圏にとってのクリスマスは日本でのお正月のようにとても大切な行事であり、多くの人が家族や親戚との時間を楽しむようです。

しかしドイツ政府はクリスマス期間の長距離移動等による感染拡大を懸念して、2020年12月中旬から翌年1月初旬までかなり厳しいロックダウンを実施しました。「メルケル首相の心打たれるスピーチ」として日本のメディアでも取り上げられました。

その時のハードロックダウンは具体的かつ厳しすぎる制限もあり、それを気にして過ごすのがとてもストレスでした。例えば当時はプライベートの場で集まって良い人数は、別の家に住んでいる人とは1人で、感染状況の悪い地域の場合は自宅から半径15km以内の移動しか認められず、さらに夜間の外出制限がありました。

このハードロックダウンの期間は複数回延長され、接触人数や移動範囲の制限は緩和されたものの、結局2021年3月末まで続きました。この終わりが見えないロックダウンの中ポジティブでいることには苦労しました。ロックダウン後の楽しみがお預けになるたびに感じる絶望感はあまり思い出したくないものです。その後4月頃から徐々に小売店が営業再開し、コンサートが始まるかどうか、といった状況になっていきました。

新規感染者数の指標

日本では都道府県別の一日の新規感染者数が発表されますが、ドイツでは違った仕組みです。市町村レベルの小さい単位に区切って、「過去7日間の人口10万人当たりの新規感染者数」が指標となります。

ドイツの保健機関「ロベルト・コッホ研究所」のサイトで、毎日の感染者数の推移を知ることができます。このサイトの中のドイツの地図は感染者数の多さを地域ごとに色分けしてあり、ドイツ全土の状況をイメージするのによく見ていました。記事執筆中の2021年7月4日現在は淡い黄色の地域がほとんどですが、数カ月前まではこの同じ地図が真っ赤または真っ黒の毒々しい色でした。

RKI COVID-19 Germany (arcgis.com)

検査を多くすること

スーパーで買える抗原検査キット

ドイツではコロナ禍初期から検査を徹底して隔離、という方針でした。2020年の秋ごろから、私の大学ではオーケストラや小編成アンサンブルのプロジェクトが再開しましたが、プロジェクトに参加するために期間中定期的にPCR検査を受けて陰性証明書を提出しなければなりませんでした。(費用は大学側の負担でした。)

その後いつからか市民は無料で抗原検査を受けられるようになり、ドイツ各地の街中に仮設の検査センターができました。スタッフに検体を採取されてから約20分で陰性証明書がメールで届きます。

また薬局やスーパーでは抗原検査のキットを80セントほど(約100円)で買うことができます。これらを使って陽性が出ないことを確かめてから人に会う人が多いですし、職場や学校などの建物に入るために、24時間以内に受けた検査の陰性証明書を提示しなければならないところもあるようです。

旅行・イベント

州によって時期に違いがありますが、ドイツでは夏休み・旅行シーズンが始まりました。私のいる街は主にドイツ国内からの観光客でにぎわっています。移動遊園地や出店が並んで旅行客受け入れモードになっている街の雰囲気を感じたり、海辺で休暇を楽しむ人々の様子を見たりすることができて嬉しいです。

6月頃から陰性証明書があれば、観光目的での宿泊が許可されました。また、ワクチンを2回接種した人は感染防止策が一部緩和されるそうです。私は用事があって先日南ドイツに行きましたが、行き帰りの電車にはビジネス客だけでなく大きなスーツケースを持った家族連れもたくさん乗っていました。

ほかの街でも中心部にはテストセンターがあり、旅行中もドイツに住む人なら無料で抗原検査を受けることができます。私も旅行中、ホテル宿泊、博物館入場などのため毎日抗原検査を受けていました。旅行が制限されていた半年前を思うと、自由に移動できるようになったことがとても嬉しいです。しかし、旅のスケジュールに検査受検を組み込む状況は普通ではないですし、まだコロナ禍は終わっていないので油断はできない状況だということを忘れてはいけないと思います。

まとめ

ドイツのコロナ禍がどんな状況か知ってもらえたら、また、将来の自分の備忘録にもなるかと思い記事にまとめてみましたが、ロックダウン中の留学生活で感じた寂しい気持ちを思い出してしまいました…笑

世界各地で、コロナ対策と日常生活を両立させることを考えている最中ですが、状況がよくなることを願って、今の私にできる事(勉強)に努めます。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は7月24日(土)に更新します。テーマは「ドイツでワクチン」の予定です。

Ray

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