Rayのドイツ音楽留学レポート【第20回】ドイツのエコ その2

2021年5月29日

こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。

前回に続き、エコ先進国ドイツでのエコな取り組みをテーマにしています。今回はごみのリユース、リサイクル、リデュース(再使用、再利用、削減)の観点でまとめてみました。

ドイツのリユース・リサイクル

ドイツではフリーマーケット等個人間での中古品販売が盛んなようで、(コロナの前は)大学で年に二回ほどフリーマーケットがあったほか、よくFacebookグループ投稿で不用品を出品している人がいます。家具や車など高いものからからマンガ、靴やアクセサリーまで、何でも見つけることができます。私も引っ越すときには利用することになるだろう、と思います。

新品の靴を共用廊下に出しておいたら…

道を歩いていると、住宅の入り口に面白いものが置かれているのを見かけます。写真のような粗大ごみ回収日に合わせて置かれた大きい家具や、それとは関係なしに「Zur Verschenken = あげる」と書かれた段ボール箱に入った本やキッチン用具などです。このように道に置かれているものは誰でも自由に持ち帰っても良いようで、朝見たごみのかたまりが夕方、一部なくなっている(誰かが持って帰った)ことがよくあります。また、近くの広場には公衆電話ボックスの様なサイズの本棚があり、不要になった本を置いたり気に入った本を持って帰ったりすることができます。

そういった道の不用品を見ると、元所有者の生活を感じられる気がして面白いです。ですが便器の蓋とS字管が転がっているのを見た時はあきれましたし、粗大ごみとして回収されなかったであろう、数日間ずっと道を塞いでいるソファの残骸(骨組みの木と生地と綿がバラバラで、これを持ち帰って組み立てる人は現れるのかというレベル)を見て汚いなと思うこともあります。面白い制度ではあるけれど100パーセント整っているとは言えないな、と思うようになりました。

私は大学の寮に住んでいるのですが、寮でもたまに共用スペースに、誰かの不用品が出現します。この前私はドイツ語の百科事典を見つけたので引き取りましたが、住み始めて間もない頃に、私のミスから小さな事件が起きました。

そのとき私は買ったばかりのスニーカーに防水スプレーをふいた後、乾かすために日が差し込んでいた共用スペースに置いておきました。約30分後、ふと見た時にはもうなくなっているではありませんか!おそらく「自由に持って行ってね」と勘違いした寮の誰かが持ち帰ってしまったのだと思います。

新品のスニーカー、できたら取り戻したいと思った私は、経緯を書いた紙を共用廊下に貼りました。すると数日後、私の部屋の戸口に「ごめんね;(」というメモを残して誰かが返してくれました。

この事件をきっかけに、ドイツの「もらってね」文化のことを知りましたし、また何か問題が起こったときに(たとえ私が知らなかったことが原因っだったとしても)出来る事を探してみるのは大切なのだと思いました。心優しい誰かのおかげで私の元に返ってきたスニーカー、今も私のお気に入りです。

ペットボトルの回収、デポジット

スーパーにある回収機。遠くからの写真ですが、緑の光の中に容器を入れます。

ドイツのペットボトルやビール瓶はドイツ全体で回収システムが統一されています。

購入時にいくらかのデポジットを払い、後日スーパーマーケットに設置されている回収機に入れるとデポジットが記載されたレシートが発行されます。それをレジで現金に交換してもらうか、買い物の支払いの時に使用するかします。どこのスーパーにも同じ回収機があり、違うスーパーで返却することもできます。この便利さから、回収率が高いだろうと想像できます。特に週末のスーパーでは、大量のデポジット用容器を回収機に入れている人をよく見ます。

デポジット容器のマーク。飲み終わってもラベルは取りません。

現在の制度では、水のペットボトルなどリサイクルされるものは1本25セント、ビールの瓶などの回収後洗浄されたら何回か使えるものは8セント(少し複雑なつくりのものは15セント)かかるようで、その他ワインの瓶などマークのついていないものにはデポジットはありません。

街角のリサイクルステーション

道端には、回収ボックスが集まったコーナーが点在しています。そこではガラス瓶、靴、古着を捨てることができます。この写真は家の近所のガラス瓶の回収ボックスで、白、緑、茶色のガラスと分けて入れます。

このオレンジの回収箱には靴と古着を入れます。最寄りの回収ステーションまで持って行けばいつでも捨てられ、日本でのようにごみ出しカレンダーを気にする必要がないのがありがたい点です。

ドイツのリデュース

テイクアウト用容器を減らす取り組み

会計後、自分の容器に移し替えます。

このコロナ禍で、ドイツではつい最近まで約半年間レストランでの店内飲食は禁止され、テイクアウトのみの営業でした。それに伴って使い捨て容器のゴミが増えたようですが、そんな中で見つけた大学の食堂での取り組み、マイタッパー制度をご紹介します。この食堂では少しの工夫で、マイタッパー持参の時に問題となる衛生面の不安が解決されています。

それは、会計後に自分の容器に移し替える方法です。まず注文を伝えると、食堂のスタッフが店内飲食用の陶器の皿に盛りつけてくれます。会計を済ませた先のテーブルで金属のフォークとナイフを借り、自分のマイタッパーに移し替えます。最後に借りた食器を返却して食堂を去るだけです。確かに手間が増えますが、それでも衛生面を気にせずに使い捨て容器の使用を抑えることができるので、いいアイデアだなと感じました。

まとめ

ドイツでは、今年の夏から使い捨てのプラスチック製容器包装が使用禁止となります。また、環境保全を意識した政党(緑の党)の支持率が伸びているという報道があることから考えてみても、ドイツはエコ先進国といえると思います。

日本には「3R、リデュース・リユース・リサイクル」というキャッチコピーがあり、私は昔から繰り返し見たり聞いたりしています。ドイツでも似たような言葉はあるのか知りたくなりました。インターネットで調べたらドイツ語の記事をいくつも見つけたので、ドイツでも一般的な概念なのだと思います。加えて、ゴミになりそうなものを断るという意味で、リフューズという言葉も追加されていました。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は6月12日(土)に更新します。テーマは「ドイツの公共交通機関、主に電車」の予定です。

Ray


前回の記事はこちら
ドイツのエコその1

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