Rayのドイツ音楽留学レポート【第12回】留学前の語学準備

Rayのドイツ音楽留学レポート【第12回】留学前の語学準備

こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。

日本の10都府県での緊急事態宣言が3月まで延長されました。ドイツのロックダウンも現時点では2月14日まで続きます。なかなか先の見えない世界ですが、どうか皆様身体も心も気を付けてお過ごしください。

旧市街を歩くとこのような路地を見つけます

さて今回の記事では、留学前に私がドイツ語をどのように勉強していたのかをご紹介します。

ドイツ語との出会い

日本の音楽大学の外国語の授業でドイツ語を選択したのがきっかけです。必修授業は1年間でしたが、以前からドイツ語圏に行ってみたい気持ちがあったので、在学中ずっとドイツ語にかかわる授業を履修していました。

といっても特に最初の2年間は「まだ卒業するまで時間がある」から、毎回の授業はまじめに受けるものの予習復習は特にしていませんでした。なのでこの頃できたのは自己紹介とちょっとその先くらいでした。

3、4年目

大学3年生で卒業後の進路を考えた時に、「私は卒業後にドイツに留学したい、それも短期ではなく長期留学!」とはっきりと目標を定めました。そのタイミングで友人からドイツ語の先生を紹介してもらい、ドイツ語個人レッスンを受けました。

この先生は日本の大学の管楽器科の同窓生で、卒業後ドイツに留学、オーケストラ奏者として20年以上ドイツで生活していた方でした。

先生からはドイツ語の一般的な教材を使ったレッスンの他にも、音楽の話をするときに必要なフレーズや単語や、ドイツの音大の受験システム、先生とのコンタクトの取り方なども詳しく教えてもらいました。また、ドイツで行われる夏期講習会の申し込みや、受験期には出願書類の記入にも付き合ってもらいました。

4年生の後期に入り、現在ドイツで通っている音大の受験にはドイツ語のB1が必要らしいと知りました。そこで、卒業前の2~3月にドイツ語試験のA2、B1の受験を決めて勉強を始めました。

ドイツ語A2、B1への道

語学レベルを測る基準

A2、B1、などというのはCEFRという国際的な基準で、ドイツ語にかかわらず外国語の習熟度を示すのに使われます。初心者をA、中級者がB、上級者をCとし、それぞれA、B、Cに前半、後半を表す1、2を付けます。A1、A2、B1、B2、C1、C2の順に語学レベルが上がっていき、例えばA1の話者はあいさつや簡単なやりとり、C2取得者は細かいニュアンスの違いを理解する、とされています。

A2とB1をほぼ同時期に受けようと思う

4年生の秋の時点で、私はA2取得を目指す人のための教材をやっていました。次の2月末にA2絶対合格、3月末に可能ならB1も、という少しチャレンジな目標を立てた私はまず、B1のテスト過去問題集を購入しました。さらに検定機関のホームページにあったA2試験のサンプルもダウンロードして勉強しました。

私の勉強方法は以下の様です。

読む問題は、問題を解いた後答え合わせをして、なぜ間違えたのかを確認し、知らない単語は下線を引き、答えを見ても理解できない部分はレッスンで先生に聞く。

リスニングは答え合わせをしたらトランスクリプションを読解したり音源の後に自分でつぶやいたりしてみる。

書き取りの問題は家で書いた分をレッスンで先生に添削してもらう。

スピーキングテストは言いたいことをメモして先生の前でやってみる。

といった高校生の頃から変わらない定番のやり方ですが、なるべく毎日勉強するよう心がけました。

幸いA2は合格、B1もリスニングテスト以外は合格でした。リスニングテストはのちに再受験して、無事に音大の受験資格をもらいました。(と思ったのですが、今通っている大学の入試には独自のドイツ語試験があったので、春先に頑張って受けた試験結果は要りませんでした…笑 それでも、成果がわかる用紙が手元にあるのは自信になります。)

日本で語学検定を受けられる機関

ゲーテ・インスティテュート

ゲーテ・インスティテュートという機関の行うゲーテドイツ語検定試験は、世界中多くの街で受験することができ、日本でも東京と大阪に受験会場があります。私はゲーテの大阪で受験しました。ゲーテ・インスティテュートではドイツ語レッスンも常時開講されていて特別講座などもあるようなので、ドイツ語を勉強する仲間ができて楽しそうだな、と思います。

またドイツのゲーテの中には寮が併設されている場所もあるらしいので、ドイツに語学留学することもできます!手厚いサポートを受けてドイツの生活を経験できるだろうから、心強いだろうなあと思います。

オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験(ÖSD)

日本の音大のドイツ語の授業で、ÖSDの受験案内をたびたび受け取りました。日本では毎年夏と冬の2回開催されているそうです。オーストリア政府公認のこの試験で得た資格がドイツの音大で認められるかはわかりませんが、オーストリアに留学するためには(多分)大切なテスト機関だと思います。

独検(ドイツ語技能検定試験)

英検のドイツ語バージョンだと思っています。日本語で書かれたドイツ語テスト対策問題集などにはよく独検〇級用と書かれています。試験も年2回全国の多くの場所で行われるそうです。

独検の資格は日本国内で有効です。留学するときの語学証明、という私の目的には合わなかったため受験したことはありませんが、ドイツ語勉強のモチベーションアップに役立てるのにはいいかもなぁと思いました。

ドイツ語学習中の失敗

留学前、留学中にかかわらず、ドイツ語が分からなくて失敗したことは残念ながら無限にあります。そのうち1つを書いてみます。

昨年の秋に、オーボエのクラス発表会がありました。終了後先生から、クラスのグループチャットに送られた全員分の演奏ビデオとともに「自分の演奏を聴いて現状、反省点、改善方法など考え、個人チャットで先生に送る」という課題が与えられました。私はその時「自分の」という部分を読み取れず、クラス全員分の演奏についてめちゃめちゃ真面目に書いてしまい、先生にびっくりされました。

ただ、人の演奏を聴いた感想をドイツ語で書く、というのは、ゲーテの語学試験などで解く書き取りの問題では出てこない且つ音楽家として大事な内容でした。例えば「残響」や「連符の粒が揃っている」などを書き記すのはそういえば初めてだなぁ、と感じました。(課題は間違えたけど)やってよかったと思います。

まとめ

大学の小ホール。響きが長く残ります。

音大に必要なドイツ語力については学校ごとに異なりますが、Deutschkenntnisse またはSprachkenntnisse という言葉を大学のホームページで検索すると情報が見つかるかもしれません。

ドイツで音楽以外の学部を受験する場合はドイツ語C1などかなり高いレベルが求められると聞きますが、音楽学部(の特に大学院)はそこまで厳しくないのではないかと思います。

ただ入学後の学校生活・日常生活ではドイツ語が欠かせないので、できるところから少しずつ始めるといいと思います。そういう私も、よりドイツで暮らしやすくするためにドイツ語勉強を続けています。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は2日20(土)に更新します。テーマは「留学に必要な手続き」の予定です。

Ray

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