シェフヒロサワの徒然日記 2026年10月

2026年10月10日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

音楽畑の主催コンサートにお越しいただく方の中には、ガリガリのクラシックコンサートを期待してお見えになる方もおられ、そういう方には朗読やトークなどの付加価値より、もっと演奏が聴きたいという声をいただくことがあります。

それはもっともなご意見であり、本来クラシックコンサートはそうあるべきだとは思いますが、音楽畑創立直後はその路線でコンサートを開催していました。しかし客足は伸びず50人入れば大入りで、毎回収支決算は赤字の連続でした。

つまり名前で何百人という観客を呼べるアーティストはまれで、大半は20から30人しか観客を呼べないのが実情です。そのため朗読コンサートという企画をスタートさせ、他のクラシックコンサートにはない付加価値を付けたところ、クラシック音楽ファンではないが朗読に興味があるので来たというお客様をお迎えすることができ、今では百人を超えるのが普通になって来ました。

もちろんそんな付加価値は要らないからもっと演奏を聴かせろというお客様は自然と離れて行き、クラシック音楽はよく分からないけれど物語と音楽が一体になったコンサートなら楽しめるという、新規顧客の発掘につながりました。

音楽畑というネーミングの通り、音楽を愛好する人を育てるのが音楽畑の使命だと思っています。だから若い音楽家をプロデュースし、お客様を集めて経験を積ませるとともに、今までクラシック音楽に興味がなかった人にも深い感動を体験していただくことで、クラシック音楽ファンを開拓して行く活動を今後も進めて行きたいと思います。

さて、本日の料理は…
🍳 醤油ラーメン
🍳 鶏むね肉の中華揚げ
🍳 きゅうりとツナの中華和え
🍳 サンラータンスープ

2026年10月9日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

先日のフリューディヲン朗読コンサート”交響組曲シェヘラザード”と“菊池寛のアラビアンナイト”の録音を聴き直したところ、改めてクオリティが高くなって来たことを実感しました。

まず一番成長著しいのは朗読の青柳美保さんです。まえばしCITYエフエムのパーソナリティを務める傍ら、前橋花火大会のアナウンサーを務めるなど、経験豊富な経歴を持つ青柳さんですが、朗読は音楽畑の仕事が初めてで最初は戸惑うことばかりだったそうです。

しかし、研究熱心な方なので音楽合わせの前に朗読だけの練習にお越しいただき、登場人物のプロファイリングを行い、登場人物のキャラクターに応じて声質や喋り方を変えるテクニックを磨いていただきました。そうして朗読コンサートを重ねるごとに表現のツボが分かって来た様で、緩急の付け方、声質の違い、強弱の付け方、間の取り方、息継ぎ箇所を句点から読点に変えるなど、朗読技術の進化が著しいです。

彼女がラジオの番組で心掛けているのは伝える側に立った表現ではなく、リスナーの側に立った表現だそうです。ですから平板で単調な表現ではリスナーの心に残らないので、変化を付けることによって大事なポイントを分かりやすく伝える様に心がけていることが、朗読のテクニックの向上の背景にある様です。

そのため、今回のアンケートにおいても何を目的にコンサートに来たのかの回答で、演奏と朗読が拮抗していました。更に自由記述欄においても朗読が素晴らしかった、朗読と演奏が一体になった世界観を楽しめた、2時間のコンサートがあっという間に過ぎたなど、絶賛するコメントで溢れていました。

また朗読に感化されたからなのか、演奏者の表現も練習時とは比べ物にならないほど場面に応じた緩急、強弱、大小、澱まないフレージング、場面転換時の間など、楽譜に書かれてない音楽表現が自然と溢れ出ていました。

フォルテだから強く表現するのではなく、妻に裏切られた憎しみが溢れ出たから強く表現すると言った様に、作曲家が表意記号に込めた想いを朗読が解説してくれるから、表現する側も聴く側も同じ感情を共有して、音楽を深く感じていただけるのだと思います。

しかし、その前提となるのは朗読と音楽が一体化していることです。朗読と音楽を無理やりくっつけた様な朗読コンサートでは世界観が遊離してしまい、感情の行き場を失くしてしまいます。アンケートでも朗読と音楽が一体となった素晴らしい企画でしたと、多くのお褒めの言葉をいただきました。

次回の朗読コンサートは、12月のクリスマスキャロルとスティーブ・ジョブズの最後の言葉です。人生の最期を迎えた時の後悔をテーマにした作品なので、より深い表現を目指して行きたいと思います。

さて、本日の料理は…
🍳 豚キムチ丼
🍳 白身魚のフライタルタルソース添え
🍳 いんげんのごま和え
🍳 薬膳味噌汁

2026年10月5日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

昨日、伊勢崎の境総合文化センターでフリューディヲン朗読コンサート”交響組曲シェヘラザード”と“菊池寛のアラビアンナイト”が開催されました。

正直、事前練習では演奏の感情表現が十分とは言えず、3人のアンサンブルも調和が取れていませんでした。しかし、午前中のリハーサルではまずまずのレベルにまでなって来たので一安心していました。

それが120人を超えるお客様を前にした本番になると、四人の心にスイッチが入ったのか、それまでの表現とはまるで別人の様な朗読と演奏を繰り広げてくれました。

やはりプロというのは本番では見違える様な演奏をしてくれます。練習では気持ちが入ってないとは言いませんが、チェックするポイントが違うのでしょう。どうでも良いところは流しておいて、肝心の場面になると一気にギアを上げて聴く人を圧倒する演奏を見せてくれます。

長くアマチュアバンドを指導してきた人間としては、練習で出来ないことは本番で出来るはずがないと、何度も繰り返させながら出来るまでやらせたものですが、プロは気持ちのスイッチをどうやって入れてもらうかが大事なのです。

これは音楽に限らず一般社会にも言えることなのかも知れません。本気にさせれば人間には予想外もしない能力が潜んでいるものです。

こんな素晴らしいコンサートにしてくれた出演者の皆さん、裏方のスタッフ、最後まで水を打った様に耳を傾けてくださったお客様に心から感謝です。

さて、本日の料理は…
🍳 鍋焼きうどん
🍳 ぶりの照り焼き
🍳 きんぴらごぼう
🍳 なめこのみぞれ味噌汁

2026年10月4日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

本日14時から伊勢崎の境総合文化センターでフリューディヲン朗読コンサート”交響組曲シェヘラザード”と“菊池寛のアラビアンナイト”が開催されます。

前半の部では、 『アラビアンナイトの出来たわけ』 の朗読で、妻に不貞を働かれた憎しみから次々と女性の首を刎ねた国王の心をシェヘラザードが千夜一夜に渡って話を聞かせることで国王を改心させた経緯が語られます。

続いて、シェヘラザードが国王に聞かせた『船乗りシンドバッド』四度⽬の航海の話で、シンドバッドは数回に渡る航海でその度ピンチに陥りますが、九死に一生を得ることで財を成します。

次の『アリ・ババと四⼗⼈のどろぼう』では貧しいアリ・ババと裕福な兄のカシム兄弟がどろぼうの盗んだ財宝を手に入れたことで、兄のカシムはどろぼうに殺されてしまい、どろぼうは財宝を取り戻すためにアリ・ババを襲撃に来ますが、召使いの機転により難を逃れます。

しかし、憎しみは新たな憎しみを生み出すばかりで、愛によって自分を解放することで憎しみは赦されることが描かれます。

島のしきたりによって生き埋めされてしまうシンドバッドの島民への憎しみや、財宝を横取りされたどろぼうの憎しみや、兄のカシムを殺されたアリ・ババのどろぼうへの憎しみや、アリ・ババに仕返しに来たどろぼうへの憎しみなど、様々な立場の憎しみが描かれます。

これらの朗読の合間に交響組曲シェヘラザードが演奏され、最後は国王から王妃に迎えられることになったシェヘラザードの国王への憎しみが、国王に命じられて女性の首を刎ね続けた父親への愛によって赦されたことが音楽によって描かれます。

今回は200人が定員のホールなので、座席が足りなくなることはないと思いますので、ぜひお出かけください。

さて、本日の料理は…
🍳 海老とアボカドのジェノベーゼパスタ
🍳 はんぺんのフライ
🍳 ベイクドチーズケーキ
🍳 キャベツとベーコンのスープ

2026年10月2日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

10月4日(日)境総合文化センターで開催されるフリューディヲン朗読コンサート“交響組曲シェヘラザードと菊池寛のアラビアンナイト”の最終合わせも終わり、本番を待つばかりになりました。

初めてフルートとアコーディオンという組み合わせの演奏を聴いた時は、アコーディオンの音がフルートより倍ぐらい大きいので、バランスを調整しないといけない難しい編成だと思いました。

しかし、以前プロコフィエフの「ピーターと狼」を演奏した際、アコーディオンはリード楽器なので、オーケストラの弦のしっとりとした音と金管楽器の華やかな音に近い音になることを知りました。

それまで昭和歌謡の伴奏楽器というイメージが拭えないアコーディオンという楽器でしたが、フルートとピアノとアコーディオンを組み合わせるとまるでオーケストラの様な音になるのです。

それを知って以来、オーケストラ作品をやるならフリューディヲンに任せようと決めました。そこから誕生したのが「名曲原作探訪コンサート」であり、主にオーケストラの名曲の原作作品の朗読と演奏を組み合わせたシリーズ企画として来年以降も継続して行くつもりです。来年度の企画も決まり、すでに朗読原稿書きとオーケストラ譜を三重奏に編曲作業に取り掛かっています。

さて、本日の料理は…
🍳 海鮮丼
🍳 鰻の厚焼き卵
🍳 ホタテのカルパッチョ
🍳 豚汁

2026年10月1日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

合唱曲「大地讃頌」などを手がけた作曲家の佐藤眞さんが21日、誤嚥性肺炎で88歳で亡くなりました。佐藤氏の1962年に作曲した混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」の終曲「大地讃頌」は、学校の卒業式で歌われるなど広く親しまれました。

私も現職時代、授業や部活で「大地讃頌」を取り上げ、特に吹奏楽部では歌う吹奏楽部を目指していたこともあり、NHKの合唱コンクールにこの曲で出場したこともありました。

吹奏楽の様な器楽は、指使いが合っていればある程度音程は楽器が作ってくれますが、合唱は自分で音程を作らなければならないので、ソルフェージュの練習に合唱は打って付けでした。また合唱は歌詞を伴うので、言葉の意味を音楽で表すための絶好の教材となりました。

混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」の終曲「大地讃頌」は、「土の歌」全7楽章の最後の曲なので、「大地讃頌」を歌う時には、必ず「土の歌」全曲を聴かせてから練習に入りました。

作詞の大木惇夫氏は原爆が落とされた広島県の出身であり、50歳で太平洋戦争の終戦を迎えるなど、人一倍戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさを体験している方です。それだけに原爆投下による大量殺戮の恐ろしさと戦争に突入した人間の愚かさをテーマにした「土の歌」を理解しておかないと、終曲「大地讃頌」の言わんとしていることを音楽で表現できません。

私は高校の教師だったので、中学校の卒業式での定番曲である「大地讃頌」をどのように指導されていたのかは知りませんが、曲の生まれた背景、歌詞の意味を理解せずに音符を音にしたとしても、教育効果は半減してしまうと思います。

佐藤眞氏も大木惇夫氏も亡くなってしまいましたが、佐藤氏と大木氏の平和への願いはこの曲とともに後世に歌い受け継がれて行くと思います。

さて、本日の料理は…
🍳 エスニック焼きそば
🍳 アジアン生春巻き
🍳 エスニック酢豚
🍳 しじみのエスニックスープ