シェフヒロサワの徒然日記 2026年8月

2026年8月31日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

8月16日(日)に放送された「世界の果てまでイッテQ」で女芸人一芸合宿SP in 新潟県 ハンドパンに挑戦!がきっかけとなって、ハンドパンという楽器が広く知られるようになりました。

その舞台裏の様子は講師のリーダーである立花朝人君から聞いていたのですが、演奏する側のいとうあさこさんがSNSに投稿している記事を見ましたので、下記URLからお読みください。

https://www.gentosha.jp/article/29587/?srsltid=AfmBOopyigFlsD0J_SNwl-6vHNBiJiHo5K74Ah3Nv9fSNwCVNae6oKGX

いとうあさこさんは実家が資産家のお嬢様として有名ですが、芸人として苦労されたらしく、講師陣が到着すると率先して出迎えに出て、レッスン終了後も最後まで見送りに来るなど、あれだけ名の売れたタレントなのに不遜さを微塵にも感じさせない方だったそうです。

また今回の投稿の中でも書いている通り、ハンドパンは一見すると誰にでもすぐ叩けるように思われがちですが、音を出すだけでも一苦労だったのに加え、音階の並びが独特なので叩く場所を間違えずに演奏できる様になるには相当練習が必要だったようです。

しかし、「世界の果てまでイッテQ」の女芸人レギュラー全員が久々に揃っての合宿だったこともあり、本番では仲間がひとつになったことに、とても感動した様子でした。

『リズム隊は演奏しながら身体を右へ左へ動かすのですが、それが4人、すごくシンクロしているのが感覚でわかった。(後でオンエア観たら、本当に合っていた。)というかもう全体的にひとつになっている、と感じる瞬間があって。演奏終わった時、めちゃくちゃグッときた。でも泣くの我慢していたのですが、内村さんが立花先生に感想を求めた時、先生が「ありがとうございました」とおっしゃりながら泣いていらして。私だけじゃなく、奴ちゃん、ムーさんもつられて大号泣。そんな中、やしろ(優)が言ったんです。「ハンドパンって合わせても全然合わなかったり聞こえなかったりして本当に難しかったんですけど、本番が一番ひとつになった、っていう瞬間があって。やっぱり合宿でみんなで一緒に過ごしているのって大事なんだな。』

豊かな時間とは、好きな人と好きなことを好きな場所で過ごす時間。ハンドパンを通じて皆さんが、豊かな時間を過ごされた様です。

さて、本日の料理は…
🍳 おろしうどん
🍳 アボカドとソーセージの甘辛炒め
🍳 オクラとナスの白だし和え
🍳 かぼちゃのミルク羊羹
🍳 落とし卵のお味噌汁

2026年8月30日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

音楽事務所であるM’ Navi Station 音楽畑を起業して7年目を迎えましたが、これは私自身の教員人生の縮図の様な時間でした。

新米教員として生徒と向き合い、どうすれば個々の生徒の良さを引き出し、それを自分のアイデンティティとして自覚させ、その後の人生を歩いて行くための自信を持たせるために、背中を押してやることに傾注しました。

まさにこれは音楽畑に所属する個々のアーティストの良さを引き出し、それをマネジメントして観客に届ける日々と重なっています。

一方、現場の教員から管理職になってからは、勤務校のスクールアイデンティティをどの様に教育活動の中に落とし込み、それを教職員に実現してもらうかに傾注しました。

しかし管理職なんて2年もすれば入れ替わるのだから、とりあえず言われた通りにしていれば良いという人も少なくありませんでした。その一方で若手に新規事業のプロジェクトマネージャーを任せると、こちらが想像していた以上の成果を上げてくれる人もいました。その時に学んだのが、最初は分かり合えなくても同じものを目指してチームとして進むことで、新たなフェーズに入れることを知りました。

その時の経験が今の朗読コンサートに生きていて、プロデューサーとしての企画と、朗読の世界観の描写と、演奏家の登場人物の内面の描写が一体となることで、感動が生まれ、心が浄化され、明日への活力になるのだと思い、老体に鞭打つ日々を過ごしております。

さて、本日の料理は…
🍳 ミートソースパスタ
🍳 ナスと鶏もも肉の揚げ浸し
🍳 かぶのにんにくバターソテー
🍳 イタリアン冷奴
🍳 鶏団子トマトスープ

2026年8月23日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

10月4日(日)境総合文化センターで開催されるフリューディヲン朗読コンサート“シェヘラザードと菊池寛のアラビアンナイト”は、名曲原作探訪コンサートVol.1として開催されるものです。

リムスキーコルサコフの交響組曲「シェヘラザード」は有名ですが、この作品の原作となったのは千夜一夜物語ともアラビアンナイトとも言われる物語です。

そもそもアラビアンナイトという作品は、妻に不貞を働かれたことに怒った国王がお妃を殺害してしまうだけでなく、女性への憎しみから毎晩国中の若い女性を宮中に招き入れ、朝になると国王は総理に殺害を命じていました。

そのため、総理の娘であるシェヘラザードが、国王の心を改心させるために自ら宮中に出向き、朝になると国王に面白い話を聞かせ、わざと途中で話を止めてしまうため、話の続きを聞きたい国王はシェヘラザードを殺害せずに、話の続きを聞きたいために千夜一夜もの間、国王はシェヘラザードを生かし続け、その間にすっかり女性への憎しみが消え去り、最後はシェヘラザードをお妃として向かい入れるという物語です。

これだけを聞くとハッピーエンドの話の様に思えますが、国王はシェヘラザードの父親である総理にシェヘラザードを新たなお妃として迎えることを命じるだけで、シェヘラザードはそれをどう思ったのかまでは描かれていません。

そこでリムスキーコルサコフは、シェヘラザードの心情をあの有名で物悲しいバイオリンソロのメロディーにしたためます。今回のコンサートのサブタイトルを、「憎しみは愛によって自分が解放されることで赦される」としましたが、これは国王の女性に対しての憎しみであるとともに、自分の父に殺人を命じていた国王へのシェヘラザードの憎しみでもあります。

この大曲は父親を想う娘の愛と、命をかけて国王を改心させようとした娘への父親の愛が昇華されて幕を閉じます。この感動的なエンディングを、ぜひ当日会場でご堪能ください。

さて、本日の料理は…
🍳 ベーコンと玉ねぎの塩昆布パスタ
🍳 あさりのパエリア
🍳 マッシュルームと生ハムのサラダ
🍳 コンソメスープ

2026年8月22日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

音楽畑の朗読コンサートが始まるきっかけとなったのは、3年前のあぽろんずクリスマスコンサートで取り上げた「どんぐりの家」でした。

それまで一般的なクラシックコンサートを企画・運営して来ましたが、コロナ禍が明けても集客が思うように回復せず、このままでは廃業するしかないという状況で、これでダメだったら思い残すことはないという私のわがままを通していただき、出版元である小学館の許可をいただいて朗読コンサートとして「どんぐりの家」を開催しました。

この物語は聴覚障害、知的障害、自閉症の重複障害のある子どもをめぐる両親と、それを支える支援学校の先生たちとの物語です。

私自身が特別支援学校に勤務して一番勉強になったのが、両親の障害受容をどうやって進めて行くかでした。障害のある子を授かった親は、どうしてうちの子だけが障害を持って生まれて来たのかと戸惑います。

それにより本来なら幸せなはずの子育てが、夫婦関係にすれ違いを生み、家庭が崩壊し、挙げ句は育児放棄して子どもを県外の施設に入れてしまう例は後を断ちません。本県にもその様な施設が複数ありますが、在籍児の半数は都内から預けられた障害児で、親は契約時に顔を出すだけでほぼ捨て子同然だそうです。

この「どんぐりの家」でも育児に疲れて親子心中してしまおうとする親子や、救急車で運ばれる病気の我が子が、このまま亡くなってくれることを願う父親が登場します。

そしてどちらの親子も、障害のある子の親であることから逃げたいという障害受容ができずにいる両親の苦悩が描かれます。

しかし、どちらの場合もギリギリのところで障害故に伝えられない言葉にならない声に気付くことができ、美しい夕焼けを道端の石にも見せようとしていたことや、オムツの交換時に自分から腰を浮かせていたり、病気になっても必死に生きようとしていることを理解できるようになります。

つまりこの物語の鍵は、親が子を理解して受容できるかがテーマであり、それは障害の有無は関係のない普遍的なテーマでもあります。それを物語だけでなく、音楽で感情を揺さぶったこともあり、客席は号泣し、それを見た奏者も演奏途中で号泣してしまうコンサートになり、それが今の朗読コンサートの原点となりました。

さて、本日の料理は…
🍳 長崎ちゃんぽん
🍳 白菜とエビの中華炒め
🍳 きゅうりとツナの中華和え
🍳 胡瓜の薄切り中華スープ

2026年8月21日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

昨年の佐藤美香オーボエコンサート”癒しの家族”で初演した自身が作曲した「約束」が好評だったため、今年の8月2日の佐藤美香のコンサートのアンコールで再演してもらいました。

この曲は佐藤美香がオーボエを始めた中学、高校、社会人時代を振り返り、東京電力で東日本大震災の補償業務を担当する中で、心に傷を負った人たちを音楽で癒したいという理由で東電を辞めてプロの音楽家になるまでの半生を物語にした「私がオーボエ奏者になった理由(わけ)」のトリの曲として、彼女に作曲を依頼した作品です。

彼女は独学で音楽を学び、オーボエを自己表現の伴侶として中・高・一般団体のオーボエ奏者として活動して来たものの、転勤により演奏活動を休止して補償業務に携わることにより、自分のためではなく他人のために演奏がしたいと思うようになり、東電を辞めて音楽家となる覚悟を両親に「約束」するために書き下ろしたのがこの作品です。

そんなこともあり、今年のコンサートで演奏した際にはこの曲が作られた経緯などの紹介は一切ありませんでしたが、アンケートでも心に響いたという感想を多数寄せていただきました。

昨年のアンケートでもこの曲の楽譜はどうすれば手に入れられるのか?という問合せがあり、先日のコンサートを機に「約束」の楽譜のネット販売を開始しました。

内容はオーボエ独奏+ピアノ伴奏版、フルート独奏+ピアノ伴奏版、B bクラリネット独奏+ピアノ伴奏版の3種類で、それぞれフルスコア、パート譜、伴奏譜のセットになっており、価格は税込¥550です。

なおデジタルグッズなので、クレジット決済後に楽譜データが送信されます。お買い求めは下記の音楽畑のホームページのCD&GOODSからご注文ください。

https://ongakubatake.theshop.jp

さて、本日の料理は…
🍳 甘辛アツアツ肉うどん
🍳 天ぷらの盛り合わせ
🍳 明太ポテトサラダ
🍳 じゃがいもとちくわの甘辛煮
🍳 ナスと茗荷の味噌汁

2026年8月20日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

朝のウォーキングの際に、休日に犬を連れて散歩をしている中年男性とお会いし、世間話をしながら一緒に歩いていると、連れている犬はペットショップで買った犬で、もう13歳になると聞かされました。

毛並みも良く足腰もしっかりしており、とても13歳とは思えませんでしたが、ペットショップで売れ残っていた犬を小さかった息子さんが気に入って、「末吉」と名付けて飼うことになったと教えてくれました。

8月2日のコンサートで「なめ猫又吉の物語」を取り上げましたが、会社の軒先に捨てられていた子猫にまた吉が来る様にと「又吉」と名付けられた猫が一躍タレント猫となったものの、動物虐待だと批判を浴び、一切の活動を止めてただの飼い猫として余生を幸せに送るというエピソードでした。

「末吉」というのは一般的には「凶」より上で「小吉」の下に位置することが多いですが、「将来に向かって運気が良くなっていく」という意味を持つ前向きな運勢とされています。

売れ残った犬に対し、将来に向かって運気が良くなることを願って「末吉」と名付けたセンスの良さとともに、わざわざ売れ残った犬を選んだ息子さんの優しさに感動しました。

先の「注文の多い料理店」にお越しになったお客様が、みんなこんな優しい心を持って帰られたとしたら、これ以上の喜びはありません。

さて、本日の料理は…
🍳 ベトナム風バインミーサンド
🍳 ベトナム風豚ばら焼肉
🍳 オクラとミョウガの肉巻き
🍳 バナナと黒豆のチェー
🍳 牛肉とトマトのエスニックスープ

2026年8月19日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

9月21日(月・祝)前橋文学館で開催される篠原小雪ピアノリサイタル2026“フランスの風”では、フランスの名所やグルメをスライドで紹介しながら、フランスの作曲家の作品をお聴きいただくことで、妄想でフランス旅行をお楽しみいただく内容になっています。

私自身も2回フランス旅行に行きましたが、やはり現職時代は仕事に追われる中、下調べもろくにせずに当日を迎えてしまったため、後になってからここにもあそこにも行きたかったと後悔の連続でした。

そんな自分の失敗から、フランスのお勧めポイントを精選し、ミニ情報も交えながら写真で紹介することにしました。そのため、あちこちの旅行業者が立てた工程プランをひとつずつ検証して、フランスの基礎知識、気候、自然、文化、グルメ、芸術の6ジャンルに分けてパワーポイントにまとめました。

一方演奏するのは、ドビュッシー、サン=サーンス、ラヴェル、ミュライユ、サティ、フォーレの8作品で、フランス音楽の色彩感と印象派の音階などのフランスのエスプリを堪能していただく選曲になっています。

地続きのヨーロッパでは国家間の対立を防ぐために、名だたる作曲家が残した組曲は、ヨーロッパ各国の舞曲に基づいて作曲されました。これにより相手国への敬意を払い、平和を維持して来た歴史があります。

相手をリスペクトするためには、相手の歴史や文化を知り、それに対するリスペクトを持って相手に語りかけなければなりません。相手のことの下調べもせずに土足で足を踏み入れる様では、相手へのリスペクトが足りないと受け取られかねません。

今となっては、下調べもせずにフランスの地に足を踏み入れていた自分を恥じるばかりです。

さて、本日の料理は…
🍳 バター醤油スパゲティ
🍳 イタリアン肉巻き
🍳 イタリアン餃子
🍳 イタリアンたまごスープ

2026年8月17日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

昨日、日本テレビ系列の「世界の果てまでイッテQ」で女芸人一芸合宿SP in 新潟県 ハンドパンに挑戦!が放映されました。

合宿に参加した女芸人さんは、(以下敬称略)森山中の黒沢かずこ、村上知子、大島美幸、いとうあさこ、椿鬼奴、たんぽぽの川村エミコ、やしろ優、バービー、おかずクラブのオカリナ、ゆいP、ガンバレルーヤのよしこ、まひるの12人。

それを指導する講師陣は音楽畑のアーティストでハンドパン奏者の立花朝人、同じくギター奏者の伊藤智美、オーボエの小阪怜佳さんの弟で同じくオーボエ奏者の小阪彰太朗に加え、ハンドパンメーカーのアンドリュー、ハンドパントライブの平山幹大の5人。

今月頭に教え子である立花朝人と呑んだ際に、今回の番組収録の舞台裏を聞かされていたので、どんな編集になっているのか楽しみでしたが意外にも講師陣もしっかり映っていました。

そもそもこの番組制作の話をいただいた際に、初心者に教えるには最低3ヶ月は必要と担当者には伝えたものの、合宿をするので3週間で4曲演奏できるようにしてくれと無理難題を言われたそうです。

しかし、女芸人さんは売れっ子のプロだけに、仕事の合間に各自練習に真剣に取り組んでくれたので、最後の本番収録の際は感動的な演奏をしてくれたと喜んでいました。

基本芸人さんの番組なので舞台裏の真剣な練習の様子はほとんど放映されませんでしたが、本番の演奏を聴けばここまで来るのにどれだけ練習したのかが分かる完成度でした。

番組ではおちゃらけた女芸人さんの姿が放送されていましたが、練習が始まる前や終わった後には、講師陣にわざわざお出迎えやお見送りに出て来てくれるなど、本当に真摯に練習に向き合ってくれたそうです。

この番組がきっかけとなってハンドパンに興味を持ち、やってみようかなという気持ちになってくれる人がたくさん出て来てくれることを願っています。

なお、11月15日(日)に前橋市民文化会館にて開催されるアンサンブルシェール第21回定期演奏会にて、立花朝人指揮でアンサンブルシェールとハンドパントライブによる吹奏楽とハンドパンの共演による「王と伝説」が予定されています。興味のある方はぜひお出かけください。

さて、本日の料理は…
🍳 味噌煮込みうどん
🍳 2色おはぎ
🍳 切り昆布と豚バラ肉のさっと煮
🍳 オクラとなめこのピリ辛和え
🍳 ほうれん草とお豆腐のお味噌汁

2026年8月14日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

昨年桐生市有鄰館で開催した篠原小雪ピアノリサイタル“ハンガリーの風”は、ハンガリーに留学中だった彼女の見たハンガリーという国の歴史や自然や日常生活や、留学先のリスト音楽院での勉強の様子をスライドを使いながら説明しながら新旧のピアノ作品をお楽しみいただくという企画でした。

その後、日本に一時帰国した際に今後のリサイタルの企画を話し合う中で、ヨーロッパを中心にそれぞれの国の文化と作品を取り上げる世界音楽紀行コンサートにしようということになり、今年はフランスをターゲットにして、昨年同様フランスの歴史や自然や文化を幅広く紹介しながら、ドビュッシー、サン=サーンス、ラヴェル、ミュライユ、サティなどの作品をお楽しみいただく企画になっています。

私自身がフランスという国の文化に強い憧れがあり、博愛主義と合理性と芸術を愛する国民性をご紹介できたらと考えています。

このコンサートでフランスに旅行したような気分に浸っていただき、フランスの観光名所やグルメの写真に触発されて、じかにフランスの空気に浸ってみたいと思っていただけるようなコンサートにしたいと考えています。

さて、本日の料理は…
🍳 夏野菜の海鮮丼
🍳 ぶりの唐揚げ
🍳 きゅうりの和え物
🍳 生八橋
🍳 あさりの味噌汁

2026年8月11日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

大学を卒業して教職に就いた私は、教科としての音楽は生徒に点数を付けて評価しなければならないことにずっと抵抗がありました。

その頃はまだ、音楽を点数化することなどできるのか?という疑問への答えを持ち合わせていなかったからです。しかも幼い頃からピアノを習っていたり、絶対音感を持っていたり、部活で楽器をやっていたりするので、全員が同じスタートラインから出発しているわけではないので、音楽経験の差が総括的評価に反映されるのは当然と言えます。

そして私が辿り着いのが、アメリカの教育心理学者のブルームが提唱した「完全習得学習(マスタリー・ラーニング)」の考え方でした。完全習得学習では、全ての児童生徒が最低到達すべき水準を具体化し、主要な目標群を構成する目標について、より小さい下位目標の集合に分け、児童生徒の適性(興味や既有知識など)を診断的評価し、それに合わせてそれぞれの下位目標を達成するのに最適な教材や教え方を選択します。

そして一定の教授活動の後、児童生徒の個々の習得度合いを評価(形成的評価)し、個々の児童生徒のつまずきを把握して、つまずきのある児童生徒には、それを克服するための補習的指導を行い、授業と形成的評価、補習的指導を繰り返していき、単元の授業が終了した後、総括的評価を行うという指導法でした。

専門用語が多くて難解な文章になってしまいましたが、頭ごなしに教えるのではなく、課題を見つけてそれを解決するための方法を授けて段階的に目標を達成させるという今流の指導法です。

時間とやり方さえ間違えなければ誰でも完全習得でき、頭の良い悪いは関係ないという考え方であり、多くの分野で形成的評価の考え方が広く知られることを願っています。

さて、本日の料理は…
🍳 うなぎの錦糸丼
🍳 エビフライと帆立フライ
🍳 トマトとズッキーニのイタリアン炒め
🍳 タコのマリネサラダ
🍳 さつまいもの豆乳カレースープ

2026年8月11日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

今年も吹奏楽や合唱の県のコンクールが終わり、その結果に一喜一憂したことでしょう。私も夏は暑くて意地を張り合う季節と割り切り、高校野球の応援、夏合宿、コンクールと、他校との競い合いのために汗を流したものです。

しかし、野球をはじめとしてスポーツは点数がはっきり出るので、このまま逃げ切りたいとか、逆転を信じて最後まで諦めないとかが非常に分かりやすいですが、音楽をはじめとして芸術は点数化はするものの、演奏中に点数が表示されることはなく、表彰式が終わったあとで審査員からの講評と点数を知ることになります。

そうすると審査員によって点数のバラつきがあり、平均点が高めの審査員もいれば低めの審査員もいます。しかし一番困るのは、特定の団体にだけ極端な点を付けることによって順位が大きく変わってしまうことがあります。

これを是正するために上下カットや偏差値制など様々なシュミレーションを試みましたが、結局これがベストという審査方法はありませんでした。

では何故コンクールに参加するのかというと、評価には様々な観点があり、審査員からの講評からこの人は何を基準に点数を付けたのかを関連付けて、課題解決に役立てるためだと思います。だから総得点が何点以上だから何賞というのを論ずるのは意味のないことであり、他人から褒められたい、認められたという承認欲求を満たすためにコンクールに出場することは、音楽を他人を倒すための武器にするということだと、指導者は子どもたちに教えておくべきでしょう。

さて、本日の料理は…
🍳 韓国風チキン丼
🍳 豚肉と厚揚げのコチュジャン炒め
🍳 ピリ辛ソースの冷奴温泉卵のせ
🍳 キムチスープ

2026年8月10日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

8月2日に開催した佐藤美香オーボエ朗読コンサートのアンケートの中には、「話の内容が重すぎる」「朗読が長い」というご意見もいただきました。

注文の多い料理店は、山猫が人間に仕返しをして食べてしまおうとする物語です。しかし宮沢賢治が描きたかったのは、同じ人間の中にも無慈悲な人間も、仏様の様な慈愛に満ちた人間もおり、山猫VS人間という単純な構図の寓話ではなく、命の尊厳を描くのが目的でした。

そのため、物語に登場する2人の若い紳士のうちの1人は慈愛に満ちた人間として、もう1人は無慈悲で自分の都合だけで生きる人間として描かれています。山猫が人間を食べてしまおうと思ったのは、命を粗末にする人間の傲慢さが許せなかったからであり、宮沢賢治は慈愛に満ちた人間すら殺して食べてしまおうとした山猫を、死んだはずの犬を生き返らせて成敗しました。

そんな複雑な人間描写をご理解いただくために、前半の部では無慈悲な人間を描くために、野良猫を殺処分する「命の値段」、野良猫をエアガンで撃って半身不随にさせた「この子の足になる」の2話を用意しました。

逆に慈愛に満ちた人間を描くために、大ヒットしたなめ猫が動物虐待と非難されたため活動を辞めて最期まで面倒をみた「なめ猫又吉の物語」、野良猫を学校で飼って面倒をみた高校生の「最後の授業」の2話を配置することで、人間にもふたつの心があることを「注文の多い料理店」の伏線として描きました。

確かに「話が重い、話が長い」と感じられた方もいたと思いますが、多くのお客様はその意図をご理解いただき、明日からの自分がどう生きるべきかを考えるきっかけにしていただけたようです。

今回のコンサートは宮沢賢治という人間の生き様をお客様にお届けして、生きることの尊厳と崇高さによって心を浄化していただくことを目的としています。

「賢治の声をお客様に届ける」
これこそが朗読コンサートの原点であり使命なのです。

さて、本日の料理は…
🍳 カレーうどん
🍳 鶏ササミのピカタ
🍳 なめこと厚揚げのさっと煮
🍳 長ねぎと油揚げのお味噌汁

2026年8月9日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

音楽畑の主催の朗読コンサートも3年目となり、この形態も少しずつ定着しつつあることを実感します。8月2日に開催した佐藤美香オーボエ朗読コンサートのアンケートにおいても、今までは圧倒的に演奏家目当てで来られたお客様が多かったのですが、今回は朗読目当てのお客様が数の上では拮抗しました。

それだけ宮沢賢治作品の人気が来場者数を押し上げたと言えます。またアンケートの記述欄においても、言葉と音楽の融合によりまるで絵画のように宮沢賢治の世界が目の前に広がり、それに引き込まれましたという感想を多くの方からいただきました。

その一方で朗読が長く、もっと曲を聴きたかったというご意見も頂戴しました。確かに一般的なコンサートをイメージして来られた方の多くは、そう感じるだろうと思います。

しかし、ひとつの曲の背景には必ずストーリーと感情があり、その音楽を存分に楽しんでいただくためにその背景を朗読で再現し、それをご理解いただいた上で音楽の持つ強いエモーションをより深く感じていただくために朗読コンサートとして開催しています。

ですから一般的なコンサートでは10曲以上演奏すると思いますが、その音楽には10話以上の背景となる物語が存在します。そこまで深く考えなくても音楽は楽しめるというご意見も分かりますが、音楽を耳で聴くのであればそれで十分かも知れませんが、音楽を心で聴いていただくためには作曲家が描いた世界観を再現し、そこに「感情」「感動」「情動」「情緒」を音で描くことで、作品のメッセージが聴く人の心に深く突き刺さるのだと思います。

さて、本日の料理は…
🍳 冷製アボカドクリームスパゲティ
🍳 あさりとエビの酒蒸し
🍳 ひよこ豆コロッケ
🍳 丸ごと玉ねぎスープ

2026年8月8日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

8月2日に開催した佐藤美香オーボエ朗読コンサートの残務処理も粗方片付きました。

今回のコンサートで初めて、常連のお客様を事前に招いて、1カ月後に開催するコンサートの趣旨や制作や作曲の舞台裏をトークを交えてのお話会を行い、お客様が知り合いのお客様に声をかけていただく営業スタイルを取り入れてみました。

すると新規のお客様が多数お見えになり、昨年50人以下だった来場者数が118人にまで急増しました。実際お話会にお越しになった方にお話を伺うと、渡されたチケットは全部売り切りましたと殆どの方がおっしゃっていました。またアンケート結果からも、演奏家本人からより知人から勧められたから来たというお客様が多かったことからも裏付けられます。

演奏家本人がどんなに頑張って集客しようとしても限界があります。だからお客様がお客様を連れてきてくれる営業方法が効果的であることが今回の結果で実証されました。

また今まで「◯◯さんのコンサート」を前面に立てて集客して来ましたが、名前で人を呼べるのはほんの一握りのアーティストだけであり、知名度が低いアーティストの場合は「企画」を前面に出してその魅力を最大限伝える宣伝方法に改めました。

具体的には①宮沢賢治の②注文の多い料理店の③オーボエとピアノと朗読による④佐藤美香さんと藤井由香さんと青柳美保さんのコンサートという順位で告知を行いました。

これによりクラシック音楽に興味がなくても、宮沢賢治に興味があるという他ジャンルのファンへの呼び込みが奏功し、会場が前橋文学館ということも相乗効果を生み出しました。

来年の日本文学コンサートの演目と出演者は現在選考中ですが、近現代の日本文学の素晴らしさをお伝えできる企画を画策中です。

さて、本日の料理は…
🍳 醤油ラーメン
🍳 豚たま中華風炒め
🍳 青椒肉絲
🍳 トマトの中華スープ

2026年8月6日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

ご存知かと思いますが、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)は、老朽化した大小ホールの舞台機構設備等の更新を中心とした改修工事を令和9年7月から令和11年3月まで実施する予定で、この期間については大小ホール等の利用が休止となります。

群馬県民会館(旧ベイシア文化ホール)は、老朽化や利用減少に伴い令和7年6月20日に正式に廃止されました。

前橋テルサも、老朽化や維持費の高騰により 令和5年3月に閉館し、民間活力を導入した活用提案の公募が不調に終わったため、前橋市は解体する方針を進めています。

これら市民の文化活動の拠点が次々と廃止、休止となる県庁所在地は他にもあるのでしょうか?前橋市民は仕方なく高崎や近隣の文化施設を使わざる得ないのに、令和8年8月6日から令和8年11月26日までの間、高崎シティギャラリーも館内設備改修工事のため休館となります。

音楽畑のコンサートは規模が小さいので直接的な影響は受けていませんが、玉突き現象によって会場の予約が取れないことも想定され、来年度の事業計画の見直しを迫られる可能性もあります。かつてコロナ禍で文化活動が大幅に制限され、その後制限が緩和されてからもメジャー系のアーティスト以外は苦戦を強いられています。少子化や部活動の地域展開によってアマチュア活動も衰退傾向にあります。

文化活動が衰退すると、地域の魅力が薄れ、若者の流出や人口減少が加速します。共通の趣味や交流の場が失われ、住民同士のつながりが弱まります。郷土芸能や職人技が次世代に継承されず、地域固有の歴史が消滅します。多様な価値観や表現に触れる機会が減り、社会全体の創造力が失われます。ストレス解消や自己表現の場が減り、精神的な充足感が得にくくなります。

人が人として生きやすい街作りこそ、行政の最も重視すべき案件ではないでしょうか?

さて、本日の料理は…
🍳 ナスのガパオライス
🍳 カツオのエスニックサラダ
🍳 エスニック風こんにゃく炒め
🍳 鶏肉と春雨のエスニックスープ

2026年8月3日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

昨日、音楽畑として今年初めてのコンサートとして「佐藤美香オーボエ朗読コンサート“注文の多い料理店”」を開催しました。

今までは朗読とオーボエの演奏を組み合わせた朗読コンサートとして開催してきましたが、今回からは「日本文学コンサート」として、日本文学として後世に残したい名作に、音楽によって活字だけでは伝えきれなかった場の空気感や登場人物の感情を与えることで、作品に新たな生命を与えることに挑んでみました。

今回取り上げた「注文の多い料理店」は宮沢賢治の作品の中でも良く知られた作品のひとつですが、幻想世界での紳士と山猫のやりとりが描かれるこの作品を通じ、賢治が伝えたかったことが分かりにくい部分があるので、前半の部の四つのエピソードによって作品の謎解きとなる鍵を伏線として散りばめ、後半の部で「注文の多い料理店」の朗読と演奏と、最後に「雨ニモマケズ」の朗読を行いました。その上で宮沢賢治が伝えたかった命の尊厳とデクノボーの精神が、お客様の命を愛おしむ心に伝わり心が浄化されたとすれば、このコンサートを企画した者としてこれ以上ない喜びです。

昨年のコンサートが50名弱の来場者だったので80名程度だったら嬉しいなと思っていましたが、何と2.5倍の来場者がお越しになったため、椅子が足りなくなり急遽演奏中に倉庫から椅子を運び入れるほどでした。

昨年の臨江閣と言い、今年の文学館と言い、会館の入場定員をはるかに上回るお客様にご来場いただいただきことに厚く御礼申し上げます。

さて、本日の料理は…
🍳 海鮮ねばねばバクダン丼
🍳 赤魚の照り焼き
🍳 ほうれん草の胡麻和え
🍳 とろろこんぶのお味噌

2026年8月2日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

本日14時から前橋文学館ホールにて、佐藤美香オーボエ朗読コンサート“注文の多い料理店”が開催されます。

今回は難解な表現を含む宮沢賢治の“注文の多い料理店”を取り上げたので、賢治の伝えたかったことを分かりやすく翻訳する四つのエピソードを前半の部に用意しました。

動物の命を値段でしか見ない 2 人の紳士と、2人を料理して食べてしまおうとする山猫を描いた“注文の多い料理店”なので、前半の部で殺処分される動物の処理費用を描いた『命の値段』、エアガンで撃たれて半身不随になった猫を引き取った親子を描いた『この子の足になる』、1980 年に大ブームとなった「なめ猫」のモデルとなった又吉とその後の物語を描いた『なめ猫 又吉の物語』、学校で飼われていた猫が最期に生徒に伝えたかったことを描いた『最後の授業』を組み合わせることで、宮沢賢治が描きたかった「命の尊厳」を、より理解しやすくお届けする構成になっています。

人は食べることで生きています。でもそれは他の生き物の命をいただいて生きているということです。確かに命には限りがあり、いつかは死を迎える日が訪れます。しかし、命は滅びても魂は生き続け、再び新たな命として蘇るという宮沢賢治の死生観によって心を浄化していただければ幸いです。オーボエは佐藤美香、ピアノは藤井由香、朗読は青柳美保でお送りします。

さて、本日の料理は…
🍳 ボンゴレスープパスタ
🍳 コンソメ味のロールキャベツ
🍳 カブと鮭のクリーム煮
🍳 かぼちゃポタージュ

前橋新聞 me bu kuで取り上げていただきました。
https://mebuku.city/news/interview/post-63346/

2026年8月1日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!

音楽性という言葉がありますが、音を通じて感情や物語を表現する能力・才能、またはその楽曲やアーティストが持つ音楽的な傾向や特徴のことを指し、単に正確な音符をなぞるだけでなく、リズム、強弱、音色をコントロールして聴き手の心を動かす「表現力」の深さを指します。

SNSやYouTubeで演奏動画を見ていると、エクスタシーに浸りながら演奏するしている人を見ることがあります。おそらく本人は音を通じて感情や物語を表現しているつもりなのでしょうが、音楽の流れの中で長調から単調に転調したり、和音がテンションコードになって不協和音が散りばめられた小節になっているのに、そんなことはお構いなしにエクスタシーに浸った顔で演奏しているのを見てしまうと、この人の音楽性は疑わしいと思ってしまいます。

私は音楽性というのは顔の表情の様なものだと思っていて、心の動きが自然と口元や目に出てしまう様に、本人が意図的に作り出すものではないと思っています。作り笑顔はどんなに笑顔を作っても目が笑ってなかったりする様に、その人の感じている感情や物語が自然と音に出てしまうのだと思います。

先日8月2日の「注文の多い料理店」の朗読と演奏の最終練習を行ったのですが、ピアノの藤井由香さんのフレージングとそれに伴うアゴーギグ(テンポの揺れ)が絶妙だったので、そのことを本人に伝えたところ、本人は全く意識しておらず、ただ自然に弾いただけですとあっけらかんとしていました。これこそ音楽性というものの正体で、豊かな人は喜怒哀楽が顔に出る様に、その人の心の中の喜怒哀楽が音に出てしまうのだと思います。

優れた音楽家を目指す人はいつも表情豊かであることを心がけると、自然と音楽性が豊かになると思います。だからミュージシャンなのに俳優でも成功している人が多いのは、そんなところにも秘訣があるのだと思います。

さて、本日の料理は…
🍳 ズッキーニの麻婆豆腐丼
🍳 鶏肉のカシューナッツ炒め
🍳 生姜と大根の中華スープ仕立て
🍳 卵ときのこの中華スープ