Rayのドイツ音楽留学レポート【第5回】時差とサマータイム

2020年10月31日

こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。

報道されているとおり、ドイツにも新型コロナウイルスの第二波がやってきています。感染拡大を抑えるため、11月2日から1ヶ月の予定でレストランや劇場などが閉店します。さらに、一度に複数世帯の人と会ってはいけない、といった制限も厳しくなります。

大学を始め教育機関や図書館は閉まりませんが、大学のホールで開催予定のコンサートや対面でのレッスン、オーケストラの授業がどうなるのかはまだ正式な通知がなく、どうなるのか不安な状況です。

また、私のいる街でも他の街に続き、ドイツの冬を乗り切るのに欠かせないクリスマスマーケットの中止が決まり、残念な気持ちでいっぱいです…。

コロナ禍以前に近い生活をさせて頂いているだけでありがたいこととは充分承知していますが、きっと数年後に「あの時は何にもできなくて大変だったな。」と振り返ることになるんだろうな、と思います。

さて、先週の日曜日(10月25日未明)に、ドイツはじめヨーロッパ各国のサマータイムが終了して標準時に切り替わりました。それに伴って日本との時差も変わるので、今回は時差とサマータイムについて書こうと思います。

時差

ドイツと日本の時差

ドイツと日本の時差は、サマータイム期間は7時間、標準時(冬時間)は8時間です。ドイツ国内や大半のヨーロッパの国が同じタイムゾーンで、協定世界時(UTC)とドイツ標準時との時差は1時間です。(画像の赤い地域)

ちなみに、日本からドイツのフライトは最短・乗り継ぎなしで12~13時間です。

日本との時差の体感

日本はドイツより半日弱時刻が進んでいるので、大まかに考えると日本の朝はドイツの前日深夜、おやつ時がドイツの早朝、夜がドイツの昼過ぎ、といった感じです。

日本からドイツに到着したら時計を遅らせますし、その日は1日が長くなります。例えば、ドイツに夕方到着したとしたら体内時計では深夜なので、夜更かし、または徹夜している感覚になります。

もし日本の皆さんがドイツにいる私と電話することになった場合、日本時間の早朝~8時頃、15時~24時頃であれば都合がいいです。(ドイツの冬の時間だとそれぞれ前日夕方~24時、7時~16時頃になります。)

サマータイム

10月上旬、朝6時半、まだ月が綺麗に輝いています

サマータイムとは

夏の期間、標準時を1時間進めることです。初めて導入されたのは第一次世界大戦ごろで、夏の日差しを有効活用することが狙いです。開始の日に時計を1時間進め、終了の日は遅らせます。(スマホやPCは自動で切り替わります。)

ヨーロッパのサマータイムの期間は3月の最終日曜日から10月の最終日曜日です。今年のサマータイム終了日は10月25日でした。

切り替えの時刻は深夜で、3月は深夜2時が3時になり、10月は深夜3時が2時になります。つまり、3月は「存在しない1時間」、10月は「長すぎる1時間」が発生します。

Wikipediaによると、ヨーロッパ以外にもサマータイムを採用している国はありますが実施期間はバラバラだそうです。また、戦後すぐの日本でも数年間サマータイムを導入していたそうです!知らなかった!

サマータイム終了前の早起きはツラい

サマータイムが終わる直前、例えば10月の朝は暗いです。秋も深まり日の出時刻が遅くなっていくのが原因ですが、10月半ばに6時半に起きるのは本来の標準時で考えると5時半起床ということになります。この期間は6時半に起きたらまだ月が綺麗に輝いていました。そして朝8時頃にようやく明るくなってきます。つまりこの間は遅起き推奨、ということなのでしょうか。(笑)

サマータイムが終わった日

先週の日曜日10月25日は1時間多く眠れました。睡眠時間が増えるので単純にうれしいです。そのうえ、25日以降の6時半は以前までの7時半なので、明るくなってから起きればいいので助かります。

3月にサマータイムが始まる日は今回の真逆で、睡眠時間が短くなるのでさらに辛いだろうなと思います。(この前の3月は日本にいたので、サマータイムの切り替えを体験していません。)

時間に関する話

秋も深まるドイツの風景

オンライン授業

コロナ禍のため私は半年間、日本にいながらドイツの授業を受けていましたが、(サマータイムなので)7時間の時差には多少苦労しました。

まず日時を決めるときに毎回時差を考えないといけません。ミスを防ぐため、私は手帳に「レッスン 火曜日17時(ドイツ時間 火曜日10時)」と2つのタイムゾーンでの時刻を書いておきました。

私の在籍する大学のオーボエクラスでは数回、Zoomを使って演奏を発表する会を開催しました。実家にいたクラスメイトも多かったのでスペイン、ロシア、トルコなどからアクセスしていましたが、ドイツとの時差は0~2時間程度で、半日弱時差があるアジアからの参加は私だけでした。

もろもろの都合で開始時刻がドイツ時間19時30分でした。ということは日本時間の翌日深夜2時30分です。さすがにそんな時間には楽器演奏できないので私の分は録音したものを聴いてもらいました。それでも何としてもクラスメイトの演奏を聴きたかったので、私は前日の9時前には寝て、丑三つ時に起きてコーヒー片手に参加しました。

そして終わったのはドイツの22時過ぎ、こちらは朝5時でした。

発表会終了後に皆がビールを飲む中、私はコーヒー、Zoom画面越しに見える空は暗くなっていくのに、自宅の窓から外を見ると白んでくる空が見える…、会が盛り上がって皆酔っ払ってきた頃に、こちらでは家族が起きる…、という時差をダイレクトに感じる体験をしました。

おばかさんだった私

2月末にドイツを離れてから、半年後の8月にやっとドイツに戻りました。

久しぶりに自分の部屋に入って置き時計を見た時、少し遅れていることに気が付きました。半年も経てば時計もちょっとは狂うよな、どこで電池交換してもらえるかな、と思いながらしばらく過ごしていましたが、遅れているのはぴったり1時間。私はすぐに、1時間遅れた時計に慣れてしまいました。

そして面倒くさくて電池交換をせずに1か月くらい経ちましたが、ある日、突然ひらめきました。「今はサマータイムだけどこの時計は冬時間のままだ!」

そして1か月も気が付かなかった自分にあきれながら時計のねじを回しました。今も時計も電池も元気です。

労働者

深夜に時給で働いている人にとって、サマータイム切り替え日の「存在しない1時間」「長すぎる1時間」の存在は収入にかかわる話です。

友人から聞いた話では、3月は(1時59分の後3時になり)1時間働いたら2時間分の給料が支払われるそうですが、10月は(2時59分の後2時00分になり)2時間働いても1時間分の時給しか支払われないそうです。もちろん会社ごとに規則が違うと思いますが、10月の切り替えの日は何としてもシフトから抜けたいですね。

まとめ

今回は時差とサマータイムについて書きました。個人的には時差計算は得意ではないですが、「今、どこどこは何時かな」と考えることが増えたので、前よりは慣れてきました。

私が体験した朝の暗さやアナログ時計の話以外にも、サマータイムの問題点はいろいろあるようで、ヨーロッパではサマータイム廃止の動きが広がっています。実際、EU議会では「2021年に廃止」、という法案が議決されました。EU各国の担当大臣の合意がそろっていないため、本当に2021年に廃止されるかは不明ですが、どうなるのでしょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

次回は11月14日(土)に更新します。テーマは「学生ビザ」の予定です。

Ray

2件のコメント

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