2022年4月16日
こんにちは、Rayです。私はドイツで音楽の勉強をしている大学院生で、オーボエという楽器を専攻しています。
春の気候の変化にやられてひどく体調を崩してしまったため、更新が遅れてしまいました。今は復活し、元気に春を過ごしています。
さて私は、オーケストラのオーディションを受けるためにドイツ国内を旅行することがあります。もともと一人旅は嫌いではありませんし、楽器を片手に持ちながらも空き時間にその土地のことを歩いて雰囲気を味わうことができるので、毎回の旅行を楽しみにしています。
ですが旅行中困るのが毎回の食事です。今回は私がドイツを旅するときにどうしているのかを書いていきます。
もくじ
ドイツのレストランはお一人様しにくい

ドイツで一人旅をしていて困るのが、レストランに一人では入りにくいということです。
少しお高めのファミレスの雰囲気のところからちょっとおしゃれなところ、記念日に行くような高級店の数は日本とドイツで大差ないように感じられます。しかし一人でも立ち寄りやすい雰囲気と値段設定の、日本でのラーメン屋、牛丼屋、定食屋のような存在のレストランをドイツでは目にしたことがありません。ドイツのレストランで一番安いものを選択しても、飲み物3.5ユーロ、食事に10ユーロ前後、チップ合わせて15ユーロ(約2000円)程はします。特に学生の私には少し贅沢な場所、せっかく贅沢するなら一人より誰かと行く方がいいと感じます。
それから、どうやらドイツなどヨーロッパでは「一人で過ごす時間が大切」という意見は少数派なのではないかと実感しています。外食だけでなく散歩や趣味をするにしても、家族・カップル・友達などと連れだって行う人が多いです。
人の目を気にせず一人でディナーすればいいだけの話ではありますが、綺麗な店内に唯一の一人客として座っているとなんとなく落ち着きませんし、店員さんに一瞬「えっ一人で来たの?」と不思議そうな顔をされるのもなんとなく気まずく感じます。
そのため私は旅先でよく、一人で入っても浮きそうにない店構えや、客が少なそうな店を探して歩き回ることがあります。30分以上探した挙句、断念することも多々あります。
この点において、お一人様席の準備があり、ラーメン、ディナー、映画などなんでも一人でよい土壌のある日本が恋しいです。
日本食レストランに突撃

日本人経営の日本食レストランがない中小都市に住む私にとっては、オーディション旅行で大都市に行った時は、日本食レストランに行く大きなチャンスです。その機会を無駄にはせず、日本食を食べに一人で突撃することがあります。ここでも一人客を見ることは少ないですが、久しぶりに人に作ってもらう日本食の味に感動して、一人でいることは忘れます。
去り際、その街に住む人たちのことをうらやましく思います。ドイツに興味があってレストラン開業を考えている方がいらっしゃいましたら、ぜひ私の住む街に来てください、と思っています。(笑)
スーパーのお総菜

多くのスーパーにパック詰めのサラダ、サンドイッチ、お寿司などが置いてあるほか、少し大きめのスーパー(Edeka、Reweなど)にはサラダ量り売りのコーナーがあります。レンジで温めて食べるパスタボックスやカップヌードル、カップスープなどもあるので、宿に設備さえあれば温かいものを食べることもできます。(残念ながら、ドイツのスーパーの中には自由に使える電子レンジは置いてありません。)
またスーパーのサラダ量り売りを除いて、大抵の商品にはカトラリーがついていません。日本のコンビニやレジのように「お箸やスプーンをお付けしますか」というサービスもないので、私は旅の荷物にマイ箸を入れていて、いざという時に困らないようにしています。
中華系インビスやパン屋

小規模の店や屋台やキッチンカーなどで販売するインビスという種類の店では、早く安く提供できる料理を購入することができます。
中華系インビスは街のあちらこちらで見つけられるうえに、焼きそばみたいなものやご飯ものを手軽に購入できるので重宝しています。イートインスペースがある場合もあるので、出先で時間つぶししたいときにもカフェやパン屋とともに使えます。
パン屋でお総菜の入ったサンドイッチを買うこともあります。クロワッサンなどのシンプルなものが1ユーロ前後で買えるのに対してお総菜パンは2.5~5ユーロと少し高いですが、噛み応えのあるドイツパンにきゅうり、トマト、モッツァレラチーズの入ったパンを買えばそれだけで私はお腹一杯になります。
DB(ドイツ鉄道)の食堂車

ドイツの新幹線で移動する場合には、食堂車で食事することも私は好きです。電車には仕事のため一人でいる乗客も多いので、一人で食事していても浮くことはないと思います。
また食堂車のメニューには軽食、メインディッシュ、飲み物やデザートまで手ごろな価格で揃っているためいつでも使いやすいですし、軽く乗り鉄な私は食堂車で過ごすいつもとは少し違うひと時も好きです。(また、混雑した車内で空席を見つけられないときに、食堂車でコーヒー片手に座席を得るという最終手段もあります。)
まとめ
ドイツのレストランにお一人様歓迎の店があると個人的には助かるのに、とオーディション受験の旅をするたびに思います。一人でサクッとラーメンや定食を食べに行く文化がないのは寂しいことですが、オーディション後に、「帰りの電車まで時間があるから」といって各地から一人旅してきた参加者達と連れ立ってご飯に行くこともあります。それは一人でレストランに入りにくいからこそ(?)生まれる交流の機会なので、考え方次第だなあと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。次回は、4月30日(土)に更新します。
Ray