小雪のハンガリー音楽留学レポート【第4回】

小雪のハンガリー音楽留学レポート【第4回】

                                    2024年5月20日

第4回 日常生活③

今回は、日用品や生活用具、文房具に関してです。ハンガリーの都心ではどのような品揃えとなっているのか、それを反映して人々の利用頻度はどうなのか、また、日本のドラッグストアとの類似点や違いについても触れていこうと思います。さらに、生活用具や文房具についても触れながら、これらのテーマに沿ってレポートにしていこうと思います。

ー日用品

ヨーロッパでの日用品の購入場所と言えば、ドラッグストアが挙げられます。ここの特徴は、意外にも品揃えが豊富なところで、店舗によってさまざまな違いはあるものの、コスメティック商品や洗髪用商品、洗剤等は必ず見かけます。最近は、健康に気をつける人が増えているからなのか、サプリメントや健康食品も豊富です。他にも日本のお風呂事情と比べると、こちらの人たちはシャワーを週に2、3回すれば良い方で、そういう習慣は夏冬関係ないので、体臭対策として香水を付ける人が多いです。その為、ドラッグストアにおいても香水の量が尋常ではありません。私は、彼らの体臭対策がシャワーより香水に頼っているのには、全くもって理解できません。このヨーロッパ人の体臭問題の話題は、ハンガリー語の授業でも議題に上がったことがあります。私が先生にこのことを嫌な点として挙げたら、まさかのハンガリー人の先生も激しく同意していて、トラムや地下鉄の密閉空間で臭ったり強烈な香水の匂いがしたものなら、鼻がへし曲がる程なのでどうにかしてくれとぼやいていました。 さて、こちらブダペストでよく見かけるドラッグストアは、主にdm、Rossmannになります。まずdmについて、価格が非常に安いです。昨今の物価上昇の影響はあるものの、この後に紹介する Rossmannよりも同一商品が安めになっているため、よく利用します。他に、多くの種類の商品があることです。これは、dmがヨーロッパ圏内に定着している影響で、幅広い物流の背景があると思います。例えば、私もよく購入し利用する、乾燥対策に欠かせないボディクリーム兼用も可能なハンドクリームは、dmの方が比較的多くの種類があり、ヨーロッパの定番ドラッグストアでもあるdmブランドのものはお勧めです。

次にRossmannについては、品質が良い印象です。まだ色々な店舗を廻った訳ではないので詳しくはありませんが、一つ一つの店頭が小さめなので、店内の隅々までケアが行き届いている感じがあり、それが商品の状態の良さへと繋がっているのかと思います。 他に、生活用品も常備されています。近所のRossmannで見かけるものは、タンブラーやタオル、コップや料理器具など、こういったところは、日本の溢れる商品規模との意外な類似点のような気がします。他には余談程度ですが、ティッシュの厚さが立派なことです。日本の薄く柔らく鼻に優しいティッシュを経験していると、初めはかなりの厚さに戸惑いますが、次第に慣れてくるとあの厚みに安心感を感じるほどです。その為か、ティッシュ1、2枚を個別でリュックに常備している現地人を多く見かけます。他にも、女性目線として良い点を挙げるならば、生理用品も充実しています。基本的にタンポンの利用頻度が多い外国人が生活している国であると、時々ナプキンの種類が少なかったりするのですが、ここハンガリーでは店舗によってショーツも販売しているなど意外な発見がありました。

ドラッグストアdmとRossmannの店内の様子。

 

—生活用品

 私が借りているアパートに限らず、ヨーロッパの良き古き建物を日常的に管理するのに欠かせない生活用品として、掃除用具や掃除用品が挙げられます。例えば、ウェットティッシュやクイックルワイパーは必需品です。これはほとんどのドラッグストアに常備されていて、なぜだか近所のスーパーPrimaにも、他の日用品や生活用品と共に置いてあります。

スーパーPrimaの生活用品等のコーナーの様子。  

生活用品が充実している背景として、おそらく、ハンガリー人ならではの清潔意識が関係しているのかもしれません。他に日本との類似点として、トイレのスタンプ洗剤が豊富です。種類に加え匂いや機能性もさまざまで、先日実際に利用してみましたが、少し装着方法が原始的なところ以外は日本と変わらないと思います。

—筆記用具 

こちらの文具屋では、基本商品である書き物やノート、バインダーや日記等の種類は豊富なのですが、本当に良い品質のものを選ばないと、頑丈でないノートなども店頭に並んでいるので注意が必要です。私自身、ほとんど利用していないのですが、ショッピングモールにある文具屋さんでは、最近流行りの可愛いキャラクターものが売っていたりと、日本の“かわいい”がヨーロッパ人にも浸透しているのを見受けたりします。

 

さて次回は、公共交通機関について、どのような交通手段があり生活基盤となっているのか、また、各交通手段の実際の利用方法についても紹介していこうと思います。