2026年7月26日

今年68歳になる私は、50年前の自分を思い返すことが多くなりました。高校に入学すると同時に将来音楽の先生になるために、大学受験に向けてピアノ、声楽、ソルフェージュ、聴音のレッスンに通い始めました。
しかし、大半の受験生は物心つく前から音楽のレッスンに通ったいたのに対し、高校からレッスンを始めた私は幼稚園児からも馬鹿にされる情けない日々を過ごしていました。
そして完全に自信を失い、もう音楽の先生になる夢を諦めようとしていた高校2年生の夏にはレッスン通いを辞めて、仲間たちとバンド活動に明け暮れていました。しかし、秋の文化祭が終わると、バンドメンバーたちもこれからは受験勉強だとバンドから離れて行き、私だけが取り残されてしまいました。
そして行き場を無くした私は、仕方なくレッスンの先生に頭を下げて音楽の勉強を再開し、それからは死に物狂いで高校生活の後半を駆け抜けました。
そんな苦い記憶から50年も経つというのに、その頃の感情は私の記憶の中に息づいています。還暦後起業して8年目になるというのに、もう音楽事務所なんか畳んでしまおうとか、どうすればコンサートにお客様が来てくれるだろうか、出演者ともっといい関係を築けないかなど、この歳になっても悩みは尽きません。
そんな未熟な私ですが、あの頃の自分に何か言えることがあるとすれば、『生きていれば悩みは尽きない。でも悩むのはその場所からは解決策が見えないだけであり、前に進めば解決策が見える場所に辿り着くことができる』ということでしょうか。
さて、本日の料理は…
🍳 トンノスパゲティ
🍳 ハンバーグ
🍳 アスパラガスとコーンのバター炒め
🍳 玉ねぎスープ
2026年7月25日

昨日部活動の地域展開について触れましたが、一般的な吹奏楽の楽譜は最低20パートが必要であり、少子化が進む今の吹奏楽部では40パート以上を必要とする大編成用の楽譜を使用できるのは、ごく限られた学校だけになります。
そのため大編成用の楽譜を再アレンジして少人数用に書き換えるか、合同バンド化して大編成を維持するしかありません。再アレンジするためには専門的な知識が必要なのは言うまでもなく、少人数用の楽譜も販売されていますが、その編成が自校の編成に合うかは分かりませんし、部員数が少なくなると部費も少なくなってしまうので購入費用をどう捻出するかも問題になります。
また合同バンドで活動するにしても恒常的に活動するとなると、練習会場、平日の指導、楽器や楽譜の管理、かかる費用の按分、責任の所在など、解決しなくてはならない課題は山積みです。
少子化、地域展開という二大課題の解決のために今こそ地域の吹奏楽連盟が旗を振るべき時期に来ているのではないでしょうか?もはや吹奏楽連盟は、イベントを開催すれば勝手にレベルが上がって行くという時期ではなくなっているはずです。吹奏楽人口を減らさず、活動を支援するための行政との連携、地域の市民バンドとの連携、次世代指導者の育成など、これからの時代の吹奏楽活動のプラットフォームになるのが、地域の吹奏楽連盟だと思います。
さて、本日の料理は…
🍳 にら入り麻婆豆腐丼
🍳 中華風甘酢あん肉団子
🍳 白菜とツナのピリ辛和え
🍳 海老の頭の味噌汁
026年7月24日

令和4年度(2022年度)、スポーツ庁が「部活動の地域移行」という言葉を使い始めた当初、現場ではさまざまな誤解が生じていました。
最も広まった誤解は「学校から地域へ完全に移す」というもので、「移行」には「AからBへ移る」というニュアンスがあるため、保護者の間では「部活動がなくなる」という不安が急速に広がりました。
一方、教員からは「生徒の活動を丸投げされるのではないか」という懸念の声が上がり、自治体担当者は「受け皿がないのに移行を迫られている」と感じるケースも少なくありませんでした。こうした混乱は、用語そのものが誤解を招きやすい表現だったことに起因しています。
そのためスポーツ庁などの有識者会議(2025年5月最終とりまとめ)にて、「地域移行」という言葉は「地域展開」という表現に改められました。これは単なる言葉の置き換えではなく、「学校から部活動を完全になくす」という誤解を解き、「学校と地域が連携して選択肢を広げる」という方針に修正されました。
これにより「地域展開」では、部活動を学校から完全に切り離すのではなく、学校の施設や先生、地域の指導員などが一体となって地域全体で子どもたちを支えることになりました。
これにより、学校単位の部活動だけでは、少子化によって「サッカーの11人が集まらない」「吹奏楽のパートが揃わない」といった問題に対し、地域展開によって地域クラブという選択肢が加われば、複数校で合同チームを作ったり、学校にない種目に挑戦したりできるようになります。
私も教育現場から離れて時間が経ちましたが、そもそも教員の働き方改革として立ち上がった部活動の「地域移行」だったはずなのに、結局のところ受け皿や予算面で学校に頼らざるを得ず、部活動を学校を完全に切り離すのではなく、学校の施設や先生、地域の指導員などが一体となって地域全体で子どもたちを支えるという従来通りの鞘に戻った形になりました。
それだけに学校という縦割りの壁を崩して合同チームを作ったり、収まる気配のない少子化により進めざるを得ない部活動の統廃合など、課題は山積しています。
さて、本日の料理は…
🍳 きつねうどん
🍳 ぶり大根
🍳 たけのこと鶏肉の煮物
🍳 生八橋
🍳 わかめと卵の味噌汁
2026年7月22日


最近SNSの投稿でAIによって作られたものが多く見られるようになり、まるで実写版の様なクオリティーにまで進化したAI技術に驚いています。
一昔前はデザインや作曲の様なクリエイターの仕事はAIには出来ないと言われていましたが、今やデザインや作曲などでもコマンドプロンプトを入力すれば、後はAIが過去の事例をもとに全てやってくれるのです。まあ膨大なデータからの部分的なパクリなので盗作とはみなされることはありませんが、作品としての価値は贋作と同じと言えます。
実は今回8月2日(日)に前橋文学館で開催される佐藤美香オーボエ朗読コンサート“注文の多い料理店”のチラシの画像は、AIが作ってくれたものです。
いつもの通り、チラシに入れ込む文字情報と企画書とおよそのデザインの例を示した上で、娘にコマンドプロンプトを入力してもらい出来上がった草案に部分的な修正を加えたのが今回のチラシです。
しかも対抗案まで作ってくれたので、比較しながら今回のデザインに決定しました。娘には音楽家として演奏だけで生きて行くのは大変なので、副業を身につけるために撮影と動画編集技術を学ばせましたが、今ではそちらが完全に本業になってしまいました。
でも更にAI技術は進化するので、ますますクリエイターの仕事はAIに取って代わられる可能性が大きいので、親の心配の種は尽きません。
さて、本日の料理は…
🍳 和洋手まり寿司
🍳 うなぎのオープンオムレツ
🍳 ローストビーフ
🍳 天ぷらの盛り合わせ
🍳 あさりのクラムチャウダー
2026年7月20日

我が家の仕事部屋兼練習室では、オーディオインターフェイスが音のプラットホームになっています。というのもパソコンやCDやレコーダーやテレビの音源をスピーカーから出す際、いちいち繋ぎ変えるのではなく、それらを全てオーディオインターフェイスに接続して再生したい音源を選んでスピーカーから出しています。もちろんLRは別系統になっているので、L側のスピーカーからパソコンの音を出して、R側のスピーカーからテレビの音を出すことも、それらをミックスして出すこともできます。
オーディオインターフェイスというのは、楽器、スピーカーなどの音響機器とパソコン(またはスマホやタブレット)を接続するための専用音響機材で、パソコンと音響機器の間に立ち、音声信号の「通訳」や「交通整理」の役割を果たします。パソコン単体では扱えない本格的なマイクや楽器の音を高音質で取り込み(録音)、パソコン内の音を高音質で出力(再生)するために欠かせない存在です。
パソコンにもイヤホン端子やマイク機能は内蔵されていますが、専用のオーディオインターフェイスを使うことで、パソコン内部で発生する電気的なノイズの影響を受けにくくなり、クリアな音で録音・再生ができます。特に楽器を弾いたり声を録音したりする際、音がヘッドホンから遅れて聞こえる現象を極限まで減らせます。また、プロ用のマイクで使う「XLR端子」や、ギターなどを直接つなぐ「標準フォン端子」を接続できるようになります。
なお、オーディオインターフェイスとスピーカーを繋いだだけでは音は出ないので、我が家ではモニター用のパワードスピーカーを使っています。でもいつもはスピーカーから音は出さずに、オーディオインターフェイスに接続したヘッドフォンで聴くようにしています。ただベッドフォンのコードが邪魔な時はベッドフォン端子にBluetoothを差し込んでワイレスイヤホンで聴くこともできますが、若干転送速度の関係で動画と音声が若干ズレることがあります。
パソコンを経由しない場合は、ミキサーに音源を繋いで別のスピーカーから音を出すようにして、こちらはイコライザーやリバーブで周波数帯や残響をその部屋用に調整できるので便利です。
でもオーディオ専用のCDとアンプで若い頃に買ったタンノイのスピーカーから聴く音が一番素敵です。あれもできる、これもできるも素晴らしいことですが、これしかできないというのが一番良いというのも人生訓として勉強になります。
さて、本日の料理は…
🍳 つゆだく牛丼
🍳 大根と牛肉のほっこり煮
🍳 かぼちゃとししとうの甘辛炒め
🍳 さつまいものお味噌汁
2026年7月17日

音楽畑主催の朗読コンサートも4年目となりましたが、その始まりはフルートトリオのあぽろんずのコンサートでした。それまでのあぽろんずは、フルートアンサンブルの曲が中心になるので、大半の方には馴染みがなく、集客も50人を超えることはありませんでした。
そのため、打開策を模索している時に一か八かで企画したのが、障害児を持つ親と先生の苦悩を描いた山本おさむの「どんぐりの家」の朗読コンサートでした。
選曲は朗読のこの場面で演奏する曲という条件で出演者にお願いしたものの、実際に練習が始まると朗読によるその場面の雰囲気と演奏者が表現したい感情が合わず、解釈を巡って意見がぶつかり合ってしまいました。
朗読はその場面の登場人物の具体的な状況をもとに、その場面の気持ちや雰囲気を伝えますが、演奏は作曲家が楽譜に込めた気持ちや雰囲気を伝えるため、両者を融合させるためには具象を抽象化させる必要があります。
そのためには、その場面の事実や描写を俯瞰的に捉え、「隠れた共通パターン」や「構造」を理解し、作品の本質を「言葉」から「音楽」に置き換える作業が必要になります。
特に音楽畑の朗読コンサートでは朗読と演奏を別々にしているのは、朗読によりいつ、誰が、どこで、どうしてこうなったという具象世界をお客様にイメージしていただき、その具象的なイメージの中にいる登場人物の心情を、音楽という抽象世界をお客様自ら頭の中で融合していただくことで、具象と抽象が一体となった仮想現実を体験していただくことを目的としています。
それに対し朗読と演奏を同時に行う朗読コンサートもありますが、そうするとお客様は場面設定やその場の雰囲気も一方的に押し付けられてしまい、自らの意思で具象と抽象を融合することができなくなってしまいます。
本来音楽というのは、作曲家が具象をもとに音によって抽象化したものですが、ピカソの絵画の様に抽象化された作品を見ても多くの人はちんぷんかんぷんかも知れないので、抽象化されたものを具象化するために音楽と朗読との協業が朗読コンサートというスタイルなのです。
アートをエンターテイメントとしてお届けすることで、『音楽による豊かな時間作り』を提供するのが音楽畑のコンセプトです。
さて、本日の料理は…
🍳 鍋焼きうどん
🍳 サバの味噌煮
🍳 肉じゃが
🍳 かぼちゃ餡クッキー
🍳 ナスと油揚げのお味噌汁
2026年7月16日

昨年12月のクリスマスイブにぐんまフラワーパークプラスで開催されたディナーコンサート以来、7ヶ月ぶりにPAのセッティングをしました。
今回のテストは、久しぶりに音を出すミキサーとアンプが正常に動いて、マイクやデバイスの音がスピーカーから出るかの確認が第一チェックポイントでしたが、こちらは何の問題もありませんでした。
また8月の佐藤美香さんと9月の篠原小雪さんのコンサートはいずれも前橋文学館なので、距離の短いマイクケーブルを新調したので、正常に音が出るか?音質は変わらないか?が第二チェックポイントでしたが、こちらも問題ありませんでした。
次に朗読の際に朗読をしない時に音を拾わないように、手元にボリュームコントローラーがあった方が良いと思い、新たにコントローラーを購入しました。しかし、フェーダーを上下するとガリ音が発生してしまい、本番では使えないレベルだったのでエアスプレーで埃を吹き飛ばしたり、フェーダーを何百回も上下させてみたり、潤滑油を注入してみたりしましたが解決しませんでした。
プロ仕様のものは1チャンネルで10万円以上するので、中国製の安物を買ったのが失敗でした。そのためボリュームコントロールは今まで通り、ミキサーですることにしました。
それ以外は全て正常に作動していましたが、久々にスピーカーやミキサーやアンプを持ち上げましたが、明らかに筋力が衰えていて重量が身体に応えました。機械は正常でも人間は確実に経年劣化しているようです。
さて、本日の料理は…
🍳 ルーローハン
🍳 ささみのチリソース
🍳 豚肉ともやしのレンジ蒸し
🍳 ナスと鶏肉のトムヤムスープ
2026年7月15日

宮沢賢治の朗読練習をしていると、婉曲的な表現があり、これは何を意味しているのだろうと分からない箇所が所々あります。これは京都人の遠回しな表現に似ていて、そのままズバリを伝えるのではなく、相手を傷つけないための配慮や、自身の身を守るための建前として発展した文化だと言われています。その代表的な例として
①「お茶漬け(ぶぶ漬け)でもどうどす?」
表の意味: お茶漬けでも食べていかれませんか?
裏の意味: そろそろ用件は終わったので、お帰りください。
②「お子さん、ピアノが上手にならはりましたね」
表の意味: お子さんのピアノの演奏が上達しましたね。
裏の意味: ピアノの音がうるさいので、静かにしてください。
③「賑やかで元気なお子さんやね」
表の意味: 元気いっぱいで可愛らしいお子さんですね。
裏の意味: 少し騒がしいので、静かにさせてください。
④「ええ時計してはりますなぁ」
表の意味: 素敵な時計を身につけていらっしゃいますね。
裏の意味: 話が長いです。そろそろ時間を気にして帰ってください。
⑤「考えときます」「主人に聞いてみます」
表の意味: 一度持ち帰って、前向きに検討します。
裏の意味: 100%お断りします(これ以上勧誘しないでください)。
⑥「おおきに、ありがとさんどす」
表の意味: (お誘いに対して)ありがとうございます。裏の意味: お気持ちだけ受け取ります(誘い自体は拒絶)。
⑦「勉強になりますわ」
表の意味: とても参考になるお話です。
裏の意味: つまらない話(または自分には関係のない話)です。
⑧「シュッとしてはりますね」
表の意味: スタイリッシュで格好いいですね。
裏の意味: ほかに際立った褒め言葉が見つかりません。
⑨「元気な服着てはりますね」
表の意味: 派手でエネルギーのあるお洋服ですね。
裏の意味: その場にそぐわない、奇抜な服装をしていますよ。
そのため青柳美保さんとの朗読練習では、この部分はこういう裏の意図が隠されていますと説明して表現に生かしてもらうようにしています。これによりそれまで活字を通して理解していたものが、朗読と演奏という感情のフィルターを通すことで、今まで感じていた注文の多い料理店とは一味違う賢治ワールドを体感していただけるのではないかと思います。
さて、本日の料理は…
🍳 ハヤシライス
🍳 オムレツ
🍳 チキンのクリーム煮
🍳 オニオンスープ
2026年7月14日

宮沢賢治の『雨ニモマケズ』は、彼が亡くなる約2年前の1931年(昭和6年)11月3日、病床で高熱に浮かされるなか、手帳に鉛筆で書き留めたものです。
これは詩として発表する目的ではなく、病に倒れた賢治が自らの「祈り」や「理想の生き方」を刻み込んだ、究極の自己内省のメッセージでした。研究者によると『雨ニモマケズ』に込められたメッセージは、以下の3つと言われています。
①徹底的な自己犠牲と利他精神
「ヂブンヲカンジョウニ入レズニ(自分を勘定に入れずに)」という言葉に、賢治の精神が凝縮されており、自分の利益や感情を一切捨てて、他者の苦しみのために動く人生を賢治は切望していました。
②「デクノボー」への憧れ
賢治のいう「デクノボー(木偶の坊)」とは、単なるバカという意味ではなく、誰からも見返りを求めず、評価もされず、ただ黙々と世界のために尽くす、仏教(法華経)でいう「常不軽菩薩(じょうふぎょうぼさつ)」のような存在を指しています。
③「サムサノナツ」への恐怖と寄り添い
東北の人間にとって、夏が寒いこと(冷害)は飢饉を意味し、命に関わる死活問題でした。賢治は農芸指導員として、農民が直面するその絶望を「オロオロアルキ」ながら我がことのように共に苦しんでいました。
この文章は、賢治の生前には誰にも知られていませんでした。彼の死後、遺品となった「黒いトランク」の底のポケットから愛用の手帳が見つかり、その中に書き残されていたことで初めて世に出ることになりました。
賢治の作品は誰かに自分を認めてもらいたいとか、名声や富を得たいとかの欲求とは無縁の、自らの「祈り」や「理想の生き方」を刻み込んだ自己内省のメッセージだったのです。
さて、本日の料理は…
🍳 韓国冷麺
🍳 チャプチェ
🍳 韓国風生春巻き
🍳抹茶のシフォンケーキ
🍳 ムール貝と豆腐のスープ
2026年7月8日

8月2日(日)前橋文学館で開催される佐藤美香オーボエ朗読コンサート”注文の多い料理店“で取り上げる宮沢賢治が生前に得た文学作品による生涯の収入は、わずか「5円」のみ(現在の価値で約1万〜2万円)でした。
生前は作家として無名だったため、唯一原稿料が支払われたのは、雑誌『愛国婦人』に投稿した童話『雪渡り』だけだったといわれています。代表作である『注文の多い料理店』や『春と修羅』などは自費出版であり、ほとんど売れませんでした。
そのため宮沢賢治は25歳から約4年間、農学校の教師として月給を得ていましたが、その大半をレコードや本の購入、病気になった教え子への経済的支援に費やしていました。
その後、教師を辞めて始めた私塾「羅須地人協会」では、農業や芸術を無償で教えていたため、ここからの収入はゼロでした。下肥(肥料)のやり方の指導や、畑を自ら耕すことで自給自足に近い生活をしていました。
晩年の1931年(昭和6年)には、壁材などに使われる石灰岩を普及させるため、東北砕石工場の技師(嘱託)として働きましたが、この給料は現金ではなく「炭酸石灰(石灰岩の粉末)」という現物で支給される契約だったため、賢治はこれを自ら売り歩くために上京しましたが、そこで倒れてしまいこの仕事は長く続きませんでした。
そんな経済的には困窮していた賢治が、文学や農業の理想を追い求めることができたのは、実家が非常に裕福な「古着屋兼質屋」であったことが大きく影響しています。賢治自身がお金に困った際は、厳格ながらも理解のあった父親からの仕送りや、実家の資産が大きな盾となって彼を支えていました。
若い頃、貧しい農民から古着や質種を巻き上げ富を得ていた父親に反発して家を出た賢治でしたが、結局は父の援助によって自費出版した作品が死後に文壇から評価され、今の宮沢賢治があるのは父の愛のおかげとも言えます。
生前は誰からも認められず、自分のことは勘定に入れず、他人のために尽くす木偶の坊(でくのぼう)と呼ばれ、37歳という若さで天寿を全うした賢治の魂をお客様の心に蘇らせたく、このコンサートをお届けします。
さて、本日の料理は…
🍳 オムタコライス
🍳 ミートソースとバジルチーズの揚げ餃子
🍳 フロランタン
🍳 海老のビスク
2026年7月6日

自分の人生を振り返ると、十代の頃は茫漠とした日々を過ごしていて、誰からも評価されることもなく、ただ気の向くままに好き勝手なことをしていました。
その後大学を卒業したものの、これと言ってやりたいこともなかったので、親の職業を継いで教師になりました。しかし、本来ズボラな私は毎日決まった時間に出勤して、決まった時間に授業をする毎日に、どうしても教師なんかになってしまったのか?やっぱりこの仕事は向いてないと、3ヶ月も経たないうちに毎晩親にこぼす様になりました。しかし、仕事はつまらなかったものの、部活だけは楽しくて毎日それだけが楽しみで仕事をしていました。
そして約一年の準備期間を経て、私自身生まれて初めてコンクールというものに挑み、吹奏楽コンクールで金賞を受賞しました。人生で表彰されたことなど一度もなかったこともあり、他人から認めてもらえたことがこんなに嬉しいのかと知りました。
その後、二十代は他人から認められたい一心で駆け抜けましたが、三十代になると金賞や県代表になるのは当たり前となり、関東の壁を抜けて全国大会に出ることの難しさに阻まれ続け、次第に部員たちの笑顔も少なくなっていました。
そして、部員から私たちは金賞を獲りたくて音楽しているんじゃない!音楽を楽しみたくて吹奏楽部に入ったのに、今の部活は全然楽しくない!とまで言われ、自分の名声を得るために部員たちをダシにしているだけではないかと思うようになり、それならいっそ部員たちを自由にさせてあげようと思うようになりました。
その結果、県代表にはなるものの全国大会への道は完全に閉ざされてしまいました。そのため多くの先生からもっと真面目にやれとお叱りを受けましたが、学校を卒業すると同時に吹奏楽から離れて行った部員たちが、市民バンドやアマチュアオケやアマチュア合唱団に属して音楽を続ける様になりました。
あれから40年近く経った教え子たちが多く所属している市民バンドは、コンクールに出ずに自分たちの演奏を楽しんでいます。何故コンクールに出ないの?という人が門を叩くこともあるそうですが、自分たちは他人から認められたくて音楽しているんじゃない、自分で好き放題やって、それで満足できれば最高じゃない!と自分たちのポリシーを貫いているようです。
青春時代に勝つことを義務付けられて吹奏楽をしていたことを心底後悔したからこそ、還暦近くになっても仲間と一緒に音楽を楽しんでいるようです。
さて、本日の料理は…
🍳 アボカド丼
🍳 豚の塩麹生姜焼き
🍳 いんげんのごま和え
🍳 ニラと卵のお味噌
2026年7月5日

音楽事務所を始めて、音楽を生業とする人たちとのお付き合いが始まり、数年が経つうちに個人事業主の音楽家が心得ておくべきことが分かって来たので、機会あるごとにコンサルタント的な助言もさせていただいています。
プロの音楽家として持続的に活動するためには、音楽スキルだけでなく「ビジネス経営者」としての、お金、契約、マーケティング、自己管理の4つの視点が必要です。
「お金」の管理
①毎年2月〜3月に国税庁への確定申告
②節税効果が最大55万円(電子申告等で65万円)になる「青色申告」
③経費となる楽器の購入・メンテナンス費、スタジオ代、衣装代、打ち合わせの飲食費、移動交通費などの領収書やレシートの保存管理
④インボイス制度への対応
「契約」と「権利」
①口約束ではなく「書面」で契約を交わす
② 自分が作った楽曲の権利(著作権)や、録音された音源の権利(原盤権)
③JASRAC(日本音楽著作権協会)やNexToneなどの著作権管理団体への信託
「複数の収入源」
収入のポートフォリオ(組み合わせ)
①【労働集約型】: ライブ演奏、サポート演奏、楽曲提供、レッスン開講
②【ストック型】: 音源のデジタル配信(Apple Music、Spotify等)、音楽素材サイト(Audiostock等)での販売、YouTubeの広告収入、ファンクラブ運営
「自分という商品」のセルフブランディングと営業活動
①WEB上の拠点を構築するSNS、公式ホームページやポートフォリオサイト
②プロフィール、過去の実績、演奏動画(音源)、問い合わせフォームの集約
③ビジネススキル(報連相・納期)の遵守
「身体とメンタル」
①個人事業主には有給休暇も病気手当(傷病手当金)もありません。
②国民健康保険や年金の未納を避ける
③公的保険の加入、民間の就業不能保険への加入
社会人経験がなく、そもそも言葉が理解できないという方は遠慮なくご相談ください。
さて、本日の料理は…
🍳 アップルパイ
🍳 豚バラ肉の角煮風
🍳 濃厚プリン
🍳 きのことキャベツのコンソメスープ
2026年7月4日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!
平成の時代の終焉とともに教職人生を卒業し、セカンドキャリアとして音楽事務所を起業して8年目に入りました。最初はコロナ禍に見舞われ開店休業状態でしたが、徐々に3密も解除されいつもの日常が帰って来ましたが、その後も客足はサッパリで様々な試行錯誤を繰り返す日々が続きました。
しかし、退職金も底が見えてきたこともあり、これでダメなら廃業しようと退路を絶って臨んだ、障害者の実話をもとにした朗読コンサートを開催したところ、今まで経験したことのない感動的なコンサートになりました。
それに味をしめて朗読と演奏を組み合わせた朗読コンサートを開催したところ、入場者数が毎回右肩上がりに増えて来ました。最初は20人規模の会場で開催して来ましたが、翌年は50人規模、その翌年は100人希望、そして今年は200人規模の会場で開催することになりました。
そのため今までは入場券も手売りが基本でしたが、お客様がお客を呼んでくるネズミ講式になりつつあるため、音楽畑のことを知らない人でも企画内容を深く知ることができるように、毎日私がSNSに投稿している音楽関係の記事をいつでも見られるように、今年の4月からホームページのブログにも料理の写真付きで掲載するようにしました。
お時間のある方は、そちらもご覧ください!
さて、本日の料理は…
🍳 豆乳豚骨ラーメン
🍳 焼き餃子
🍳 麻婆豆腐
🍳 エビのチリソース
🍳 サンラータンスープ
2026年7月3日

今日もシェフヒロサワの『音楽畑で豊かな時間』のコーナーです!
公立中学校で「部活動の地域移行」が大きな転換期を迎えています。文科省は2032年度からの完全実施を目指していますが、過渡期の混乱も深刻で、都道府県によって状況も様々であるため、進捗具合も進んでいる県もあれば、遅々として進まない県もある様です。
そんな中、前橋市は「令和9年8月末までに、休日の学校部活動を地域クラブ活動へ移行し、令和12年度末までに、平日に地域クラブが活動できるよう体制の整備を目指します。」とガイドラインを示しました。
ベースにあるのは運動部活動ではあるものの、校内での活動となる文化部、特に吹奏楽部の地域移行(地域展開)はモデル校を指定しての実証実験を行なっています。
校庭や体育館などの学校体育施設は開放していますが、校舎内が利用されたという実績はないため、文化系の地域クラブが夜間や休日に校舎内で活動しようとする場合、学校の職員以外が警備システムを操作して解錠・施錠を行う必要があります。そこで、
〇学校の解錠・施錠や使用後の点検等を、民間事業者等の第三者に委託する。
〇学校の警備システムを、これまでの学校全体の解錠・施錠を行うものと、地域クラブが使用する場所の解錠・施錠を行うものの2系統に分ける。
令和8年度モデル校 前橋市立富士見中学校
こうした学校枠に捉われない活動の新たな価値や可能性を探るため、以下のような活動を進めていきます。
〇ローズ・ウィンドアンサンブル(令和6年~)
「吹奏楽で学校教育(部活動)と社会教育(一般バンド)を繋ごう!」をキャッチフレーズに、中学生から社会人までの幅広い演奏者が一堂に会し、通年で合同練習会を実施し、定期的に演奏会も行っている。
これら部活動の地域移行(地域展開)に向けた様々な取組みが全国で行われていますが、要は学校から部活動を切り離すという前提なのに、部活動は教育活動なのだから教員のボランティアは当たり前、地域移行(地域展開)しても社会教育なのだから地域のボランティアは当たり前という金を出し渋る国の体質が改めない限り、いつまで経っても教員の負担は軽減されないと思います。
さて、本日の料理は…
🍳 豚ロースの甘辛ダレ丼
🍳 赤魚の煮付け
🍳 豚の角煮
🍳 もずくの味噌汁
